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全て手作りの神谷町小歌舞伎 中村橋之助「ターゲットは世界にいる全員」


成駒屋三兄弟、中村橋之助、中村福之助、中村歌之助が主催する「第3回神谷町小歌舞伎」が5月に開催されます。浅草公会堂で4回行われるこの自主公演は、三兄弟が全てを手掛ける手作りのイベントです。今年の公演では、新しいポスターやパンフレットのデザインも自ら行い、演目「義経千本桜」と「弥生の花浅草祭」の見どころとあらすじを自ら執筆。歌舞伎を初心者にも楽しんでもらうため、専門用語も分かり易くしているとのこと。自主公演には成駒屋の歌舞伎愛が詰まっており、「神谷町大歌舞伎」へと発展させたいとの意欲を見せています。三兄弟は、公演を通じて成長し、来場者と共に日本の伝統芸能を愛してほしいと語りました。

自主公演について語った成駒屋3兄弟。三男の中村歌之助(手前)、次男の中村福之助(後列左)、長男の中村橋之助(撮影・中島郁夫)

中村橋之助(29)福之助(27)歌之助(23)の成駒屋三兄弟が自主公演する「第3回神谷町小歌舞伎」が5月1、2日、東京・浅草公会堂で、昼夜公演の計4公演を行う。日刊スポーツの取材にこのほど応じ、橋之助は「ターゲットは世界にいる全員だと思ってやっていきたい」と宣言した。

    ◇   ◇   ◇

神谷町小歌舞伎は、ポスターやパンフレットの制作や販売などの全てを自身が手がける。今年のポスターは、浅草公会堂をバックに普段着の3兄弟が並ぶ今風に仕上げられている。橋之助は「今までは作品に寄せていましたが、今年は神谷町小歌舞伎メンバーが休日に浅草で、というコンセプト」と解説。福之助は「どこから撮っているかを探して欲しいです。ぜひ、同じカットを撮影してください」とアピール。

パンフレットは福之助が担当。前回は読ませるものだったが、「今回は読ませつつ、写真でも魅せる」と胸を張った。また、「義経千本桜」の見どころ、あらすじを歌之助、「弥生の花浅草祭」の見どころは橋之助、あらすじは福之助が書いている。「ページ割りも自分たちで決めているし、いよいよ本当に手作りというところに来ている」とした。

また、イヤホンガイドの原稿も自ら手がけた。橋之助は「いつもだと大学教授の先生とかがお書きになったものを使うのですが、去年はそれを僕たちで添削させてもらいました」。同公演が歌舞伎の入門編を目指すことから、専門用語を「僕たちの言葉に書き換えさせてもらった」が、「今年は一から僕たちで作った」という。「弥生の花浅草祭」の声は歌之助が担当するという。

自主公演も3度目。それぞれをメインにしてきたが、これで一周となる。「本当に大変なんだけど、その先に感じられる幸福を知ってしまった」と笑う橋之助。「お客さまのために、歌舞伎のために、成駒屋のために、自分たちで汗をかくのも悪くないと感じています」と続けた。「この公演があったからこそ、僕は新春浅草歌舞伎で座頭をさせていただいたり、福之助も3月花形歌舞伎で看板の1人で呼んでいただいたりという機会が巡ってきていると思うので、自分たちの手でチャンスを手繰り寄せられるような期待もあります」とし、「成駒屋のライフワークにして、ゆくゆくは神谷町大歌舞伎に向けて進みたいです」と熱く語った。

最後にそれぞれがファンへメッセージを送った。

福之助「改めて、お客さんに見に来ていただかないと、この公演は成立しないということを身に染みて感じています。また、第1回は『弁天娘女男白波』と『高坏(たかつき)』という分かりやすいものだったのが、第2回は『一本刀土俵入』で、初めての義太夫狂言をやり、今回は歌舞伎ど真ん中の『義経千本桜』です。見に来てくださるお客さまも、僕たちと一緒に成長していただけるように、狂言立を自分たちで考えられるので、来年以降も年に1回、神谷町小歌舞伎を見に行くというのが、お客さまのルーティンの1つに入ってもらえたらうれしく思います」。

橋之助「この神谷町小歌舞伎を楽しんでいただける努力は最大限までしています。公演だけでなく、今年は新たな試みで、巨大ガチャも用意しますので、イベントとしてお楽しみいただきたいです。年に2日間しかお楽しみいただけない時間、空間ですから、お時間やお金をお作りいただいて、いらっしゃってくださる方に後悔をさせない公演にしていきたいと思っています。お友達やご親戚、同僚の方に勧めたくなるような公演にして、ぜひ勧めていただけるように、今年も精いっぱい、一生懸命力を合わせて、同じ思いをもってやっていきたいと思っています」。

歌之助「手作りでやっているからこそ自分たちの色を一番出せる公演だと思っています。お客さまが楽しんでくださるのが、僕たちの熱量になっています。また、見に来ていただいたからには損をさせない、後悔をさせない芝居を僕たちは作っているという熱量、エネルギーという意味では、この若さで届けられる部分と、この神谷町小歌舞伎メンバー全11人で届けるという思いを受け取っていただきたいです。僕たちそれぞれの歌舞伎を愛する心は人一倍だと思っていますので、僕たちも成長していきますし、お客さまも日本の伝統芸能である歌舞伎を一緒に愛していただければという思いで頑張りたいと思います」。

最後に橋之助は「ターゲットは世界にいる全員だと思ってやっていきたい」とし、その目は世界を見据えている。

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