
テレビ東京石川一郎社長が27日、都内の同局で定例会見を行った。
放送倫理・番組向上機構(BPO)放送人権委員会が今月18日、同局の「激録・警察密着24時!!」に関して、容疑者として放送した事件関係者への配慮を欠き、過度に社会的制裁を加えるものだったとして「放送倫理上の問題がある」との見解を発表したことを受け「真摯に受け止め、再発防止に努力していきたい」と語った。
同局は昨年5月に不適切な内容があったとしておわびの放送をしているほか、放送前のチェック機能の強化、定期的な研修などの改善策に取り組んでいる。あらためて石川社長は「2度とこういうことが繰り返されぬように万全を尽くしていきたい」とした。
石川社長は、問題発覚を受けた昨年5月30日の定例会見で、番組の打ち切りを発表している。今回のBPOの見解では「警察密着もの」という番組形態への期待も示されたが、石川社長は「テレビ東京はほかの局とは違うものをやっていくということをひとつのウリにしたいと思っており、警察密着24時ものをほかの局がみんなやっているのであれば、うちはそこはやらないで、ほかの分野でうちの得意な分野を伸ばしていきたい」。今後も放送しない方針を示した。