
フジテレビ系報道番組「Live News イット!」は25日の放送開始を1時間前倒しし、「今、フジテレビをどう思いますか」との質問を街頭インタビューで尋ねた結果をその時間帯で報じた。
中居正広氏の女性トラブルを発端とした同局の対応でスポンサー離れなどが起きた問題について「反省と再生の現在地」として報道した。宮司愛海アナウンサーは「今回、フジテレビの20代と50代の報道局員が、東京都内を中心に12カ所で街頭インタビューを行い、1000人を超える方にお声がけし、216人の方からお話をうかがいました。貴重なお時間をありがとうございました」と説明した。
その後、取材した全ての声をオンエア。取材拒否した人も映された後、東京・有楽町で取材に応じた「初期の対応がまずかったよね。それに尽きる」との言葉でスタートした。東京・新宿にいた女性は「結構クリーンなイメージがあって、今回は一転して、あんまり信用できないというか、このままなくなっちゃっても仕方ない」とコメント。一方、東京・巣鴨では「私はずっとフジテレビが好きだから応援している。これからもずっと頑張って欲しい」との声の一方で「見なくなった」との意見も出た。東京・スカイツリー前で「取り返しがつかないというか、もう戻れないので、昔からフジテレビさんは結構いいドラマとかやっていたので、これから頑張ってください」と答える家族連れや、新宿で「悪い事も力で押さえつけてきたのかな、というイメージがあるので、力で押さえつけるんじゃなくて、報道機関なので真実を、ちゃんと弱い方にも寄り添えるようにしていって欲しい」と語った女性の姿も伝えた。
キャスターの青井実は「いろんな方の声がありましたが、今回一番大切なのは、取材に協力頂きました皆さまの声を、フジテレビがどう生かして、今後につなげていくのか、です。近く第三者委員会の発表が予定されているわけですが、フジテレビにはしっかりと対応してもらいたいですし、どのような改善策をそこで発表するのか、注目したいと思います」とコメント。「視聴者の皆さん、見ている皆さんの信頼を取り戻せるかどうかについては、そこにかかっていると思います」と強調した。
宮司愛海アナウンサーは「今回の放送において取材に答えてくださった皆さまには、貴重なご意見をたくさん頂きました。この状況にもかかわらず温かいご意見をいただき、本当にありがとうございました」と頭を下げた。続けて「ただ多くの方に取材を受けていただけない状況を、あらためて私たちは重く受け止めるべきだと感じています。今回の取材で得られた教訓として、今後にしっかり生かして、情報をお伝えして参りたいと思います」と語った。