
フリーアナウンサー古舘伊知郎(70)が22日、朝日放送テレビ制作、テレビ朝日系「朝だ! 生です旅サラダ」(土曜午前8時)に生出演。今年3月1日に80歳で亡くなったみのもんたさんの“遺言”を本音で伝えた。
古舘はスタジオとともに、俳優勝俣州和(60)と熊本を2人旅で訪れたロケにも登場。夕食で勝俣が「僕ね、古舘さんが好きなのは、2人とも“しゃべり”で職業じゃないですか。もう全然レベルなんかは違うけど」と語り掛けた。
古舘は「違わないよ。かっちゃんはジャンルがないよね。オレもアナウンサーだけれども、しゃべり屋なわけだよね」と“しゃべり”という同類項であると話した。
勝俣が「みのさんが亡くなったときに…みのさんの昔のVTRを見たときに…『面白いしゃべり屋が増えてほしいんだよな』って言ってるんですよね」とポツリとつぶやき「僕もみのさんと何度か飲みに行ったときに『面白いしゃべり屋がいないんだよな、今、テレビ界に』って本当に言ってたんですよ」と語った。そして「『面白いしゃべり屋が現れてほしいんだよな』っていうみのさんの遺言のような投げかけに対して、どうすればいいですか」と古舘に尋ねた。
古舘は「中学3年からにみのさんにあこがれて、同じ高校、大学で、アナウンサーになりたい…みのさんのせいでアナウンサーになって70歳になったから、もうありえないぐらいに慕い続けてるわけじゃない」と、勝俣に説くように話した。
さらに古舘は「そういう話を聞いて『面白いしゃべり屋がいないんだよね、かっちゃん』ってみのさんが言ったんならば、俺はかっちゃんは、絶対にMCやってほしい」と語った。
恐縮した勝俣は「ああ、そうですか」とカチカチな状態で返事。古舘は「半日接して、こっちがサーブめいたものをよろよろしながら出しても、ちゃんと受け止めてくれるし、全面対応してくれる」と一緒にロケをして語り合った勝俣をほめちぎった。
勝俣は「よかった、今日きて…古舘さんの背中を追い求めていこうと思いました。旅っていいですね」と直後にガッチリ握手をした。