今年7月より放送のTVアニメ『甘々と稲妻』第1話先行上映イベントが30日、東京・新宿バルト9で開かれ犬塚公平役・中村悠一、飯田小鳥役・早見沙織、つむぎ役・遠藤璃菜ちゃんが登壇し、司会は熊谷先生役でも本作に出演している声優・荒浪和沙が務めた。
『good!アフタヌーン』(講談社)で漫画家・雨隠ギド氏が連載中で6巻までの累計で100万部を突破している人気作がアニメ化。妻を亡くし一人娘・つむぎと暮らしている高校教師の犬塚公平が、ひょんなことから料理研究家の娘ながら料理はまったくできない飯田小鳥と一緒に料理をすることになるという物語。ちょっと切なく、ほのぼのした気持ちになれるような作品だ。
1話上映前の舞台あいさつとなり、キャストがそれぞれコメントをするだけでも拍手が起こるなど温かい雰囲気のなかでのものに。しかも、愛らしげな璃菜ちゃんにキャストも観客も釘付けで、「かわいい!」の声が飛ぶこともあったが、中村が「これうちの子ですからね。ダメですよー。あなたたちにはあげないですよ」と、“父親”としてガードすることも。
本作への出演が決まった時のことへ、中村は、これまでの出演作のことを振り返りつつ「すごくハートフルな作品で、癒やされるときが来たんだなって」と、喜んでいたのだとか。璃菜ちゃんは、「オーディションがある前から、1巻を持っていて、選ばれて嬉しいと思ったんです!オーディションに行けるだけで嬉しいと思っていたんですけど、選んでもらってすごく嬉しかったんです」といい、早見も、「原作を読んだ時に、心が現れる思いというか、自分がご飯を食べるときのことや、食事と家族の絆を感じてほっこりした気持ちになりました。小鳥ちゃんも、友達にいそうな感じだったので、気楽にお芝居させて頂いています」と、うなずいた。
イベントでみんな璃菜ちゃん興味津々で話題が集中。つむぎについて、「元気で可愛くて、歌ったり踊ったりする子で、たまにギャル語を使うんです。言葉を略すというか」というと、早見が食いつき、「『マジないわー』とか?」と尋ねると、それは違ったようで、「『おこ』とかです」と、ほんわかなやりとりも。
中村演じる公平と璃菜ちゃんのお父さんと違うところはないかと質問が飛ぶと、「お仕事を頑張っているのは似ているんですけど、でも、ほかは全然違うんです」という話や、アフレコ現場では、おかしをもらうというエピソードを明かし、これに中村は、「わりかし男性キャストは、出演キャストはお菓子をあげとけばなんとかなるだろうと。ドーナツを食べる回があったら、ドーナツを当然のように差し入れしてくるんです」と、子役キャストとの距離を詰めるのに試行錯誤している姿が浮かんで来るようなコメントも。
さらに、アフレコ現場については、子役キャストと大人キャストで違いがあるそうで、中村は、「マイクの高さが違うので、幼稚園のシーンとかは先に別で録って、璃菜ちゃん以外返しちゃうんです。帰るときに『持ってかえんな、持ってかえんな』と言って、親戚ん家みたいにポケットいっぱいに詰め込んでもらって帰ってもらってます」としみじみ話すと、早見も「アフレコ現場というより、親戚一同という感じですね」と、現場はアットホームといった感じのようだった。
1話を振り返ってみて、中村は「公平は、つむぎへの歩み寄り方が分からない状態で、自分のことに必死で周りが見えなくなっている人物なのかなって思うんです。約2ヶ月前に録ったんですが、1話をもう一度と観てみたらそういう壁を作った芝居をしていました」と、演技面のことを話すと早見も、「1話でつむぎちゃんと小鳥さんが息が合った演技をするシーンがあるんです。でも、コミカルで息が合いすぎると、『この段階では打ち解けないでください』という指示がありました」とも明かしていた。
ほかにも、璃菜ちゃんが中村と早見を動物にたとえたらという無茶ぶりな質問が。璃菜ちゃんは、「中村さんはパンダです。パンダは意外と目がしゃきっとしてるんです。早見さんはウサギです。可愛くて、フワフワしている感じだから」と、評することに。これに中村は思うところがあったのか「なんか差があるよね?」と、噛み付いたが、早見は、「上野にもいるし、グローバルで人気の動物でカワイイですよ」と、必死のフォローも入れ盛り上がっていた。
TVアニメ『甘々と稲妻』はTOKYO MXにて7月4日より毎週月曜深夜1時5分から、読売テレビでは7月4日より毎週月曜深夜1時59分から、BS11では7月5日より毎週火曜深夜1時30分から放送スタート!