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ケイト・ビショップ役・朴璐美『Marvel’s・ウェイストランダーズ:ホークアイ』は「見事に現代を風刺した作品」


MARVELのスーパーヒーローに焦点を当てたオリジナルポッドキャストシリーズ『Marvel’s・ウェイストランダーズ』が、書籍を朗読した音声コンテンツ配信サービス・Amazonオーディブル(以下、Audible)にて、配信開始となった。シリーズ第1弾『Marvel’s・ウェイストランダーズ:スターロード』に続く第2弾『Marvel’s・ウェイストランダーズ:ホークアイ』は、9月29日(金)より配信される。

舞台は、悪党がヒーローたちを皆殺しにした世界。アベンジャーズの生き残りはホークアイのみ。視力を失ってはいるが、彼の中にはまだヒーローになりたい、仲間の敵を討ちたいという想いが残っており、敵討ちの準備は万端。そこから始まる物語である。

声優の朴璐美さんは、同作品に登場するケイト・ビショップ役を担当。インタビューでは、作品の印象や楽しみ方、音声コンテツの将来性などについて語ってもらった。

――オファーを受けた当時の心境を教えてください。

MARVEL作品がAudibleで出るということが非常に興味深かったです。MARVEL=画力というイメージが強かったので「音だけであの世界観をどう繰り広げるんだろう……」と、期待でいっぱいになりましたね。

――役作りで意識されたことは何かありますか。

話ごとに「こんな展開が!?」と驚くことだらけだったので、役作りをするというよりも、あまり考えずに、この世界観にボンッと飛び込んでしまった方が早いという感覚はありましたね。

――演じる上で難しかったこと、面白かったことを教えてください。

1冊の台本に2話分入っていたんですけど、その先の展開はわからない。なので、ケイトがどのように作品に絡んでいくのかも全くわからない状態でした。先が読めない中で1話ごとにこの役に挑むということが、最初は難しく思った、というか、少し不安に感じていたところです。でも、やってみたら意外と楽しかったですよ。面白かったことは、ある程度決まった尺はあるんですけど、大幅にズレなければその中で自由にやって演じて良かったので、尺をあまり気にせずにやることができたことですね。尺間に収めるのも声優のお仕事の1つなのですが、違うものを求められているようで、なんだかうれしくなっちゃいました(笑)。それなのに無意識に尺間に収めようとする自分が出てきたりするんですよね…。矛盾だらけな己に「自分おもしろっ」ともう1人の客観的なろみちゃんが興味津々になっていて、賑やかな自分がこれまた面白かったです(笑)

――収録中、印象に残る出来事はありましたか。

ファイルーズあいちゃんと一緒に収録できたことですね。コロナ禍だったので、分散収録だったんですけど、最終回だけ彼女と一緒に収録することができたんです。その時初めて彼女と会ったんですけど、すごくチャーミングな子で、ちゃんと自分の闇と闘っていて、一気に大好きになりましたね。

――収録を経た今、この作品にはどのようなイメージを持たれていますか。

妙にリアル。というのがこの作品の印象です。ヒーローも「一人間なんだな…」とつくづく感じましたし、己の正義感の持ち方というのも、その貫き方も、人それぞれなのだなということをこの作品を通して感じました。何よりも、この作品…綺麗事がない。見事に現代を小気味良いほど風刺しています。非常にリアルなんです。そして画力あってこそのMARVEL作品と思いがちなところをこれまた見事に裏切られます。音声だけなんて「予算がないのか」「しょぼいんじゃないのか」と、いらぬ考えがもたげてしまうかもしれませんが、実際に私もそんな考えがチラつきましたし。でも、本当に面白い。音だけで想像力をかき立てられ、自分なりの絵が浮かび上がってくるんですよね。視覚に囚われがちだけど『聞く』という人間の能力ってすごいんだなって今回とても感じました。

――音声コンテンツの発展が楽しみですね。

私も朗読劇のプロデュースや演出をやっていますし、役者としてもたくさんの朗読劇に、出演させていただいていますが、音声コンテンツは、音だけで五感を刺激するこれからもっと発展する豊かな分野だと思っています。そういった分野に目をつけて先駆けるMARVELはやはりすごいですね…。今でもさまざまなアイディアが駆使された作品が世に出ていると思いますが、もっともっと驚くような技術が発展していく気がしています。聴覚だけでVRのような、感覚にもっとなっていくのではないかな…と。奥行きのあるオーディブルがたくさんこれから先出てくるんじゃないかなと、勝手に期待してしまっています。

――最後に、この作品の楽しみ方について教えてください。

映画やドラマは、画面ありきのものなので場所が固定されてしまうし、何よりも「見るもの」。ですが、Audibleはどこでも聞けますし「〜しながら」ができますよね。家事や通勤しながらも、視覚を奪われずに没入できる。これがAudibleの良さじゃないかなと思います。

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