30代後半、40代になって「肌が変わってきた」「いままでのメイクじゃ決まらない」とモヤモヤしている人、多いのではないでしょうか。
マンツーマンのメイクレッスンで何人もの美女を生み出している、ヘア&メイクアップアーティストYURIさんに、40代からの垢抜けメイクについて教えていただきました。
強い摩擦で、シワやシミができやすい肌になっている
▲Photo by YURI
最初にYURIさんに「40代前後の女性がメイクでやりがちな『間違い』をいくつか教えてください」と聞いたところ、間髪入れず帰ってきた答えが摩擦についてでした。
「スキンケアやメイクの際に、肌をこすりすぎています」とYURIさん。
洗顔やファンデーションを塗るとき、強く摩擦する人が多いと感じているそう。
「肌を強くこする(強い摩擦がある)と、肌がぎゅっと硬くなり、シワやシミができやすい肌になってしまいます。優しく肌に触れるのが基本です」(YURIさん)
YURIさんのメイクレッスンで最初に教えるのは、正しいクレンジングについて。
YURIさんおすすめのクレンジング方法は「肌の広い面は、指の腹ではなく、第一関節と第三関節の間の平らな面でそっと撫でること」です。
指の腹を使うとどうしても力が入り強い摩擦が起きやすくなりますが、ここは力が入りにくい部分。それをうまく利用し、優しくクレンジング剤をなじませます。
もちろん、小鼻や目の際など細かい部分は指の腹を使う必要がありますが、頬や額、顎といった広い部分は、指の平らな面で優しく「撫でる」イメージでメイクを落とします。
「表面を撫でるだけです。泡やオイルやクリームで撫でる。肌の表面を滑らせるだけで、メイクや皮脂腺の汚れが浮き上がります」(YURIさん)
これだけで肌への刺激が減り、未来のシワとシミのケアになるのです。
また、良質のクレンジング剤を使い、この方法でクレンジングと洗顔をすると、それだけで肌のくすみ感が取れる人が多いそう!
「40代以降は汚れが残って色素が沈着していることが多いので、くすみが出やすく暗い印象になっていることが多いのです。正しくクレンジングすれば、きらめくような肌を取り戻すこともできますよ」(YURIさん)
鉱物油と界面活性剤を含まないオイルクレンジングがおすすめ、YURIさん一押しアイテムも紹介
40代の肌には、どんなクレンジング剤がいいのかも気になりますよね。
「文字で書くと語弊があるかもしれませんが」と前置きしつつも、YURIさんは「私はオイルクレンジングが、肌に一番負担が少ないと考えています」と教えてくれました。
と言っても、オイルクレンジングならなんでもいいわけではありません。
「クレンジングはとてもたくさん種類がありますが、鉱物油と界面活性剤が入っているものはできるだけ避けた方がいいです」(YURIさん)
YURIさんがすすめるのは、マカダミアナッツオイル。
「マカダミアナッツオイルは人間の皮脂にとても近いので負担が少ない上、軽くて使いやすいです。Amazonや楽天で、お手頃価格の100%マカダミアナッツオイルが買えますよ」(YURIさん)
実際にYURIさんのメイクレッスンでは、マカダミアナッツオイルをベースにYURIさんがブレンドした特製クレンジングオイルを使用しますが、オイルとは思えないサラサラなテクスチャーでとても使い心地がいいのです。
植物性でメイク落としに使える……と聞くとオリーブオイルが浮かびますが、オリーブオイルは重いので少し使いにくいとのことでした。
正しいクレンジングで輝く素肌に
40代になると誰もが素肌の悩みを抱えます。
けれど、正しいクレンジングができれば、肌の印象アップも期待できるなんてとてもうれしいですよね。
さらに、力を入れない優しいクレンジングは将来のシミ・シワケアにもなります。
さっそく今日から、力を入れない優しいクレンジングに切り替えましょう。
取材・監修:ヘアメイクサロン bell femme (ベルファム) YURIさん