スマートフォン向けの写真共有ソーシャルアプリ「Snapchat(スナップチャット)」を運営する米・Snap Inc.は、新レンズ機能「カタログ型ショッピングレンズ」をリリースし、新たなARを駆使したショッピング体験を展開していくことを発表しました。
「カタログ型ショッピングレンズ」とは?
今回発表された「カタログ型ショッピングレンズ」は、写真共有アプリの”Snapchat”に導入された新レンズ機能で、いわば同アプリ上で撮影する写真や動画に利用できるARフィルターのようなものです。
シームレスなAR体験を通じて複数の商品を一度に試着することが可能で、さらに合わせて表示される商品情報からその商品の購入までができるようになり、これまでにない新しいARショッピング体験を提供しています。
・コスメ
・アクセサリー
・洋服
・靴
・バック
などのファッションアイテムを、レンズ(ARフィルター)を通して実際に試着しているかのようにユーザーの顔や体にぴったりフィットさせることができます。
商品情報カードの表示でショッピングがより簡単に
カタログ型ショッピングレンズ上では、今回新たに導入されたユーザーインターフェースにより、商品説明が記載されたカードが表示されるようになりました。
商品情報がレンズ画面上に表示されることで、Snapでの買い物がより簡単になっています。
発表にあたってのコメント
今回の発表にあたり、Snap Inc.最高事業責任者のジェレミ・ゴーマン(Jeremi Gorman)さんからのコメントが公開されています。
拡張現実(AR)機能は、私たちの買い物や遊び、学習の方法を変化させると共に、企業がブランドストーリーを伝え、製品を販売する方法も変化させています。
今回発表したARを活用したショッピングレンズは、Snapchatユーザーにより魅力的なショッピング体験を提供します。
さらに、ビジネスパートナーに対しては、レンズと製品カタログの各商品をリンクさせることで、Z世代やミレニアル世代の各商品に対する反応をリアルタイムで分析し、消費行動を研究開発することができます。
引用元:プレスリリース
新たなマーケティングツールに
今回リリースされたカタログ型ショッピングレンズは、ユーザーにとって魅力的な機能なだけでなく、ビジネスパートナーやブランドにとっても重要なマーケティングツールの一つとなります。
どんな商品がSnapchat上で話題を集めているかを知ることができ、比類のないエンゲージメントデータを収集することができます。
企業はSnapchatのAR試着を活用して、Snapchatユーザーがどの商品に関心が高まっているかをいち早く知ることができ、さらに、滞在時間やクリック数、シェア数などからターゲット戦略のアイデアや商品開発の初期決定にこれらのデータを活用することも可能となります。
「Lens Web Builder」で自社のショッピングレンズを作成
カタログ型ショッピングレンズは、スナップ社が公開している「Lens Web Builder」を利用することで、カタログ機能を備えた自社製品のショッピングレンズを作成することができます。
さらにSupplemental Feedsを利用することで、3DモデルやテクスチャなどのARアセットを既存の製品カタログに追加することも可能となっています。
まとめ
Snapchatの新レンズ機能「カタログ型ショッピングレンズ」が発表されました。
これまでのARレンズ同様にコスメやファッションアイテムの試着ができるだけでなく、商品の情報カードが表示されるようになり、アイテムの購入までがシームレスに行えるようになります。
コロナ禍でリアル店舗で試着しながらショッピングが難しくなっている昨今、この新レンズを利用すれば自宅で思う存分試着ができ、納得のショッピングが楽しめそうですね。
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