飛行機に乗るのが怖い人のためにTheresa Duringer氏はSamsung Gear VRヘッドセットでプレイできるゲームAscension VRを開発した。
人気のカードゲームをもとにデザインしたこのゲームは長時間フライトの間気を紛らわせることができるよう作られている。
8月1日からSteamとOculus VRアプリストアで販売開始。
ファンタジーロールプレイングカードバトルゲームで、一人から四人の人と対戦することができる
Acsension VRはフライトの恐怖を克服するためのものではなく、ゲームのポイントはプレイヤーをリラックスした状態でプレイさせないことであり、気を散らせることで飛行機に乗っている恐怖を忘れることができることである。
ゲームではたくさんの戦略を立てることが必要になり、迅速な判断を迫られる場面がいくつもある。
そのため、ゲームを成功させるには長時間集中しなくてならなくなり、その間恐怖を忘れることができる。
もちろん、普通にカードゲームやファンタジーゲームが好きな人でも楽しめるゲームだ。
VRで複雑なストラテジーゲームを作るのは難しいが、Duringer氏率いるTemple Gate Gameは違うプロジェクトのためにカードゲームのプロトタイプになるものを作っていた。
その後、GenConタブレットゲームカンファレンスにてAscensionと出会い、作ったプロトタイプをAscensionのVRバージョンに適用させ、Ascensionを開発した会社Stone Blade Entertainmentからライセンスをもらいゲームを完成させた。
もともと人気のゲームだったので、やり方を知っている人も多く、誰でも簡単に始めることができる。
Ascensionのデックビルディングゲームのシステムを引き継いで、52のヒーロー、コンストラクト、モンスターが追加要素とともに今後リリースされる予定である。
ゲームではお気に入りのヒーローを使い世界中誰とでもリアルタイムにプレイできる。
3Dアバターとソーシャルエレメントを使える機能もあり、ゲームの中で特殊な空間音声を使い他のプレイヤーと会話をすることもできる。
アバターには口の動きをシンクロさせているので、口を動かすとその動きをアバターの顔で再現することができる。
VRバージョンのこのゲームではボイスチャットを使いながらゲームのやり方などをプレイヤー同士で教えあることができ、ただたんにチュートリアルを見るよりも楽しくやり方などを覚えることができる。
チュートリアルはシングルプレイヤーで見ることもでき、三人のAIと対戦することも可能だ。
Ascension VRは$10でSteamかOculusStoreでダウンロード可能。
今後はプレイヤーはチームに所属することができるようになり、チーム対戦の機能も予定されている。
このゲームはTemple Gate Gamesの三本目のタイトルになる。
Duringer氏に加え、Patrick Benjamin (アニメーター)、 B Rosaschi (アーティスト)、 Jeff Gates (プログラマー)、Tod Semple (プログラマー)の五人で構成されているこのチームは半年でこのゲームを完成させた。
Ascension VRはあくまでフライト中に気を紛らわせることができるだけで、飛行機が苦手な人すべての人に効く方法ではなく、激しいフライトの時などは、ゲームに集中することができないので、あまり効果がないこともある。
フライト恐怖症には他にもVRを使ったセラピーなどがあるが、バーチャル飛行機に乗る必要があったり、セラピーでの改善が向いてない人もいる。
そんな人たちの為にもDuringer氏は今後もゲームを使ってフライト中を快適に過ごせる方法を研究していくそうだ。
参照元サイト名:venturebeat
URL: http://venturebeat.com/2016/08/01/developer-made-ascension-vr-to-confront-her-fear-of-flying/
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