スマホだけで漏水調査の登録が「最短5秒」で終わると聞いたら、現場担当者は驚くはずです。JAXA認定ベンチャーの株式会社天地人が、地図をワンタップするだけで管路の属性情報を自動入力する新機能を「天地人コンパス 宇宙水道局」に搭載しました。夜間対応や図面紛失の課題が一変します。
地図タップで最大6項目を自動入力、紙図面不要の現場対応へ

株式会社天地人は、衛星データを活用する水道DXソリューション「天地人コンパス 宇宙水道局」に、地図上で該当の水道管を選ぶだけで管材質・口径・布設年度などの属性を自動反映する新機能を追加しました。画面を開いて「保存」するまでが最短5秒という操作感を実現し、現地登録時の最大6項目の入力省略を可能にしています。従来の紙図面を現場に持参して該当管路を探す作業や、手書き転記によるミス、図面の準備忘れといった運用上の課題を解消します。登録画面は業務フローに合わせて4つのステップに分けられ、写真登録機能の追加や必須入力項目の廃止で、現場負担をさらに軽減しています。
また、この機能は自治体ごとにばらつく水道管データを統一フォーマットに標準化する約1年の開発成果に基づいています。表記ゆれをなくしたことで検索・集計・解析の精度が高まり、管路台帳との差分検出による台帳更新の手間も低減できます。これにより、スマホやタブレットだけで迅速かつ正確に漏水情報を登録できる体制が整い、対象自治体へ順次提供を進めるとしています。「天地人コンパス 宇宙水道局」は衛星データを用いた漏水リスク評価や更新計画支援の機能も備えており、現場での登録と解析を一貫して支援するプラットフォームを目指しています。
地図ワンタップで登録が完了する新機能は、夜間対応や人手不足という現場の痛点を直接解消します。自治体ごとのデータ標準化により、台帳更新負荷と転記ミスが大幅に減ることが期待されます。
詳しくは「株式会社天地人」の公式ページまで。
レポート/DXマガジン編集部 權