犬が窓越しに吠える理由
犬が家の中から窓の外に向かって吠えるのは、そう珍しくはない行動です。ただ、近隣への影響を考えると、できるだけやめさせたいものですね。
このような犬の無駄吠えをやめさせるには、吠える理由を知ることが大切です。
そこで今回は、犬が窓越しに吠える理由について解説します。窓越しに愛犬がほえて困っている飼い主さんはぜひ確認してみてくださいね。
人や車への好奇心
窓の外に広がる光景は、犬にとって興味深いものです。人通りの多い地域や、通学路にお住まいなら、車や人の喧騒が家の中まで聞こえてきますよね。
好奇心旺盛な犬なら、目の前を通り過ぎる人や車や自転車など、あらゆるものが気になってしまうものです。ほかの犬が通り過ぎるたびに吠えてしまう犬もいますね。
とくに子犬は何かと反応してしまいがちですが、成長に従って落ち着くことも多いです。
テリトリーを守るための警戒心
犬には縄張り意識があり、自分のテリトリーである家の前の通行人を「侵入者」として見ることがあります。そのため、外部からの侵入を防ぐ意識が働いてしまい、窓越しに対して吠えてしまう犬も少なくはありません。
来客が鳴らすインターホンにも反応をして吠えてしまったり、散歩中にすれ違う人や自転車にも吠えてしまったりする犬もいますね。これを「警戒吠え」と呼んだりもしますが、興奮を抑えたり気持ちを逸らしたりするなどのトレーニングで改善が可能です。
飼い主への報告
警戒心や忠誠心のある犬は、自分のテリトリーへの侵入者を見かけると「誰か来たよ!」「怪しい人がいたよ」と飼い主に教える行動を取ります。
不安や好奇心が入り混じっている犬も多いですが、この行動を取るポイントは「飼い主さんに褒められたい」という気持ちです。一度でも吠えて教えた行動に反応してしまうと、犬は「吠えた方がいい」と覚えてしまうでしょう。
相手に要求するため
窓越しの人や犬などの相手に対して、「こっちに来てよ!」「遊んでよ!」といった要求で吠える犬も多いです。毎日通る人の中には、足を止めて「可愛い!」と手を振ってくれたり、声を掛けてくれたりする人もいますよね。
そのような反応が楽しくなると、人が通るたびに窓越しに吠えてしまうのは当然のことでしょう。ただし、あまりに激しく吠えたり、近隣への迷惑が気になる場合は対策が必要です。
犬が窓越しに吠えるのを改善させるためにできること
犬が窓越しに吠えると通行人を驚かしてしまいかねないため、できるだけやめさせる必要があります。
ここからは、愛犬の窓越しに吠える行為を改善させるためにできることについて確認しておきましょう。
窓の外を見えなくする
吠えるきっかけとなる景色をさえぎってしまうのも一つの方法です。愛犬が反応しやすい窓のカーテンを閉めたり、窓に近づけないように行動範囲を制限してみてください。
物音にも犬は反応を示すため、通行人が多い朝や夕方は興奮しやすいです。
そのため、そのような時間帯には愛犬を窓に近づけないようにするなど、適切な対応を行いましょう。
吠えても応じない
犬が吠えるたびに「こら!」と叱っても、犬は「かまってもらえる」と勘違いすることがあります。実際このような理由から、無駄吠えが習慣化することも少なくはありません。
とくに飼い主さんに対して「誰か来たよ!」と犬が知らせている場合は、吠えても応じないようにしましょう。吠えても何も起きないことを、犬に覚えさせることが大切です。
落ち着く環境を整える
通行人や散歩中の犬に対して激しく吠える場合は、興奮を抑えることが重要です。
窓から離れた場所に犬の居場所を設置し、リラックスできる環境を整えましょう。吠えやすい時間帯はクレートに入れるなど、必要に応じて適切な対策を取ってみてください。
また留守番をさせる際にも、近隣への迷惑がかからないよう、細心の注意を払うことが大切です。
まとめ
犬にとって窓の外の光景は、刺激的で興奮につながりやすいものです。
吠えるのをやめさせたい方は、今回お伝えした改善対策を参考にしながら手を打ってみてください。
窓からの景色を制限する場合は、散歩などの別の時間でたっぷりストレス解消をさせてあげることも大切です。
上手にコントロールをしながら、愛犬との暮らしを楽しんでくださいね。
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