赤ちゃんを連れて公共交通機関を利用するのは、つい不安を感じてしまいます。突然泣きだしてしまい、周囲の乗客に迷惑をかけてしまったらどうしよう……と。
ツイッターユーザー「Yuki Ikeno」(以下、イケノさん)もそんなひとり。0歳の赤ちゃんを連れて飛行機に搭乗した際、隣に座っていたアメリカ人男性からかけられた言葉はあまりにナイスガイすぎる一言でした。
飛行機で隣の席だったアメリカ人男性。赤ちゃんが泣いたらごめんねと説明したら「子育ては人類みんなの共同作業だろ、俺に出来ることならなんでも言ってくれ」だって。イケメンよ、まぶしいのは白い歯だけにしてくれないか。
アメリカ人男性がかけた「子育ては人類みんなの共同作業だろ」。こんな言葉、普段意識していてもなかなか言えるものではありません。「あ、いえいえ。お気になさらず」くらいなら返せそうですが、この男性は気にしないどころか、「俺に出来る事ならなんでも言ってくれ」という協力の姿勢まで示してくれたではありませんか。
これにはイケノさんも「素直にカッコいいなと思いました」と語っています。しかしながら、隣の男性にあらかじめ一声かけておく、というイケノさんの行動も素晴らしい。まさに子育てに理解のある両者だからこそ、生まれたやりとりではないでしょうか。
その後、赤ちゃんは少しだけ泣いてしまったそうですが、搭乗時間の大部分をご機嫌に過ごし、男性に何か手伝ってもらうことはなかったそうです。近くにいる親や周囲の緊張がなかったことで、きっと赤ちゃんもリラックスできたに違いありません。
まさにイケメンすぎる男性の対応には16万件もの「いいね」が付き、「こういう事をサラッと言える人間になりたいですね」「器がでっかいなぁ」といった声が相次いで寄せられています。
一方、赤ちゃんがぐずり出すと、周囲に冷たい目で見られたり、時には暴言を浴びせられたりする、なんてことがしばしばSNSでは話題になっています。こうした要因が、赤ちゃん連れで公共交通機関を利用しにくく感じる原因のひとつであることは明らかでしょう。
「赤ちゃんは泣くのが仕事」とも言われるように、簡単に抑制できるものではありません。そしてそれを誰よりも申し訳なく感じているのは、一緒にいるママパパです。
今回の事例のように「何かあったら手伝う」とまではいかなくとも、周囲の方はせめて温かい目で見守るなど、「子育ては人類みんなの共同作業」という意識がもっと広まって欲しい、と感じた筆者でした。
<記事化協力>
Yuki Ikeno 大動脈外科医さん(@IkenoYuki)
(山口弘剛)