猫は寒さに弱い、というのは知っていましたが、実は犬も寒さが苦手。我が家には愛猫カイトの他に2匹の犬もいるのですが、チワワのモモは特に寒がり。1日中ベッドの毛布を独占しています。
その様子を窓際のキャットタワーから冷ややかに見下ろすカイト先輩。弱い後輩の姿を軽蔑の眼差しで見ているものの、しっかり保温ヒーターをいれたクッションから降りようとしません。
愛猫を寒さから守るために、飼い主さんはきっと色々な努力をしているはず。今回は、そんな猫好き飼い主さんのアイディアを集めてみました。
■床に近い方が寒い。猫ベッドは高い場所に置く
猫のベッド、リビングの床に置いている飼い主さんは多いでしょう。しかし一般的に暖かい空気は空間の上にたまり、冷たい空気は下へと流れます。エアコンで部屋全体を温めているつもりでも、床付近は冷えやすい傾向があります。
「冬はキャットタワーの上の段に毛布を置いてベッドを作っています。」
「寒い季節だけ、本棚の上の棚はネコ専用にしています。」
「いつもはキャットタワーは窓際に置いていますが、冬は寒いので部屋の隅の日当たりの良い場所に移動しています。」
などなど、飼い主さんは色々と工夫をしているようです。
■猫ベッドに+αの工夫をしよう
フリースやモコモコなど、ぽかぽか素材でできた猫ベッド。しかしこのベッドは暖かそうに見えますが、猫のお腹だけを温めても背中が冷えるということもあります。
「冬だけは、丸いボールのような形状の猫ベッドで猫を寝かせています。洞穴のように入口が狭いので、暖かさを逃がしません。」
「猫ベッドの下にアルミシートを敷いています。これだけでも床から来る冷えをかなり感じにくくなるようです。」
「猫のベッドは複数箇所に置いています。そのときの猫の気分や、日差しの当たり具合など、猫が選べるように猫のお気に入りの場所数カ所置くようにしています。」
などなど。猫のベッドに関しても、+αの工夫をしてあげると、猫も喜んでくれるはずです。
■水とフードにも工夫を!
あまり水を飲みたがらない猫。寒い冬は特に猫の飲水量が気になりますよね。
「うちでは猫の飲み水はちょっとだけお湯を足してぬるめにしています」
「赤ちゃんの哺乳瓶を温める保温機を使って、猫の飲み水をぬるめに設定しています。」
「猫のご飯と水の場所にはカーペットを敷いて、猫が食べたり飲んだりする間足が冷えないように工夫しています。」
ウ~ン、これはちょっと過保護、と思わないこともありませんが、猫様にとっては当然の対応なのかも。確かに冬は猫風邪を引きやすい季節です。猫の体調管理を考えると、ちょっとぬるめのお水は飲みやすく、体を冷やしませんよね。
■冬の猫の関する疑問
飼い主さんが冬に気になる猫への疑問。ちょっと面白いものをご紹介しましょう。
「猫の鼻と自分の指で静電気が起きました。これって猫も痛みを感じるのでしょうか?」
乾燥する冬に多い、静電気。あのピリッとする刺激は、猫の背中を撫でている時にもよく起こります。猫はこの静電気、どう感じているのでしょうか。
調べたところ、猫もどうやらこの静電気が発生すると、人と同様に痛みを感じているそうです。静電気の主な原因は部屋の乾燥。
猫のいる部屋は、暖房機プラス保湿機もつけてあげるとマストです。また、猫に触る前にドアや壁に触れてから触ると、体内にたまった電気が放出され、猫に静電気が起きなくなりますから、覚えておくと良いでしょう。
■最後に
寒い冬の過ごし方。1日中家で過ごす猫は、自然と家の中で一番心地よい場所を見つける天才です。
それでも部屋の温度設定は飼い主さんにしかできません。もし留守にするときでも、暖かい部屋作りを心がけましょう。
エアコンを使うなら、室温は22~24度程度。部屋同士の温度差は4度程度に抑えるのが理想です。
ただし、子猫、高齢の猫、持病がある猫などは、もう少し高めの温度設定でも良いでしょう。猫の年齢や体調に合わせて温度管理を行ってください。
また、冬のぽかぽか対策には、温度のほかも「湿度」もとても大切。猫に触った途端、バチバチッ静電気が起きないように部屋の湿度も50~60%を保つようにすると良いでしょう。
愛猫を寒さから守る!お部屋の猫グッズの位置や素材も見直してみてくださいね。