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コトン・ド・テュレアールってどんな犬?性格と特徴から考えるしつけと飼い方のコツ!


コトン・ド・テュレアールの特徴

www.dogwallpapers.net

ふっわふわで愛らしく、愛情深くて優しい性格のコトン・ド・テュレアール(フランス語:Coton de Tuléar)は、マダガスカル王国のメリナ族の貴族が愛した犬種として知られています。

日本では珍しい犬種なので、見たことがないという方も多いかもしれませんが、海外ではペットとして愛されているんです。

ハバニーズやボロネーゼに近い犬種といわれています。

名前が「テュレアールに咲く綿花」を意味するだけあり、綿毛のような被毛が特徴です。

ふわふわの長い被毛はシャギーコートとなっていて、手触りは乾いた綿毛のようなのです。

長毛なので、トリミングをしてあげる必要がありますが、抜け毛も少なく、そしてにおいも少ないことも特徴となっていますので、室内犬として飼育しやすいですね。

一見大人しそうに見えますが、じつは活発でもあります。

さらなる特徴はコトン・ド・テュレアールは泳ぎが大好きで得意です。

水を恐れない性格から、以前の飼い方は船内のネズミ駆除用だったようです。

小さい体ながら、運動量は多く中型犬以上に運動量を必要とするとも言われています。

コトン・ド・テュレアールの外見的特徴

コトン・ド・テュレアールの平均的なサイズは体高がオスが26〜29cm、メスが23〜25cm、体重がオスで約5.5〜7.0kg、メスの場合は3.5〜5キログラムほどの小型犬です。

カラダは長方形で頭は小さめなのが特徴です。

コトン・ド・テュレアールの最大の特徴はその被毛でしょう。

垂れ耳と巻きしっぽが真っ白な飾り毛に覆われています。

全体が名前にあるようにコットン(綿花)のようなむく毛でふわふわしています。

シングルコートの長毛種で色はホワイト、ミルクホワイトがほとんどです。

たまにクリーム色やブラックの小斑が混じるものもいます。

そんなふわふわの被毛の中にある、つぶらな丸い瞳もかわいいです。

瞳のカラーはダークで、表情は生き生きとしていて理解力のある犬種です。

コトン・ド・テュレアールの寿命・体型

小型犬なので、比較的長生きする犬種といえます。

平均寿命はだいたい14〜16年といわれています。

基本的に健康な犬種のようです。

小型犬ですが、必要とする運動量は多く、とても活発で泳ぐの好きというアクティブな犬種です。

運動欲や好奇心を十分に満たしてあげることで、心身ともに健康で元気に過ごせるように飼育してあげたいですね。

コトン・ド・テュレアールの歴史

Coton de tulear portrait dog on dock

Lunja/shutterstock.com

コトン・ド・テュレアールはマダガスカル原産の小型犬で、水夫がマダガスカルに持ち込んだことからその歴史は始まったと言われています。

フランス領のレユニオン島(マダガスカル島の東方、インド洋上に位置している)が原産のコトン・ド・レユニオンという犬種の直系の子孫です。

直系の子孫だけあって、コトン・ド・レユニオンとコトン・ド・テュレアールの外見はとても良く似ています。

この、コトン・ド・レユニオンという犬種は、レにニオン・トイ・スパニエルとビション系の犬種を交配させて作出された犬種です。

それゆえに、被毛がとても豊かになっています。

コトン・ド・レユニオンもその豊かな被毛から貴族たちに人気でした。

しかし、かつて貿易地として栄えていたレユニオン島が衰退し始めると、この犬種の人気も落ちてしまいます。

しかし、その後マダガスカルに輸入されたコトン・ド・レユニオンはそこで改良が進められ、今回主役となっているコトン・ド・テュレアールが生み出されたわけです。

改良の際には、コトン・ド・レユニオンに、マルチーズやビジョン・フリーゼ、そしてハバニーズなどが交配されたようです。

貴族の愛玩犬として大切にされ、一時期は、庶民がコトン・ド・テュレアールを飼育することは禁止されたこともあったようです。

しかし、その法令はずっと無視されていたようで、法令自体もなんとなく廃止されたというおもしろい過去を持ちます。

それで、コトン・ド・テュレアールは水夫たちのパートナーとして、ネズミ刈りの仕事や番犬としても活躍していたようです。

マダガスカル島という孤立した環境の中、貴族たちの愛玩犬としても愛され、水夫たちの大切なパートナーとしても活躍し、何百年もその姿が保たれ改良が進められていた犬種です。

マダガスカル島の人たちと、長い間歴史をともにし、生きてきた犬種であることがわかりますね。

今ではまだの国犬にも指定され、コトン・ド・テュレアールをデザインした切手も発行されています。

20世紀にはヨーロッパに持ち込まれ、繁殖がなされました。

フランス風の名前がついているのは、フランスに連れて行かれた過去を持つからです。

フランスにおいてはコンパニオン・ドッグとしてすぐに主要な地位を築きました。

1970年にFCI(国際畜犬連盟)に公認犬種として登録されています。

イギリス、カナダ、アメリカ合衆国などにも愛犬家たちがいて、密かな人気を保っています。

そのように徐々に知名度を上げて今では世界中で知られる犬種となりましたが、まだ希少犬種です。

日本ではほとんどお見かけしない珍しい犬ですね。

残念なことに原産地のマダガスカルでは政情不安が続き、コトン・ド・テュレアールの頭数は激減してしまったようですが、外国に輸出されて繁殖もされているので絶滅の心配はなさそうです。







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