昭和プロレス界、いやプロレスの歴史の中でもアブドーラ・ザ・ブッチャーと並んで最凶ヒールと恐れられたタイガー・ジェット・シン。特に新宿伊勢丹前でのアントニオ猪木襲撃事件において爆発的に知名度があがり、その後トップヒールとして日本中を席巻しました。そんなタイガー・ジェット・シンさんに旭日双光章が贈られることに……一体なぜ?
タイガー・ジェット・シンさんに旭日双光章が贈られる
一斉を風靡した悪役プロレスラー、タイガー・ジェット・シンさん。アントニオ猪木さんやジャイアント馬場さんとの抗争は、昭和プロレスファンの脳裏に焼き付いて未だ離れることはありません。その血に血を染める抗争を繰り広げた悪役レスラーに旭日双光章が贈られたというニュースに、驚いた方も多かったようですね。
「インドの狂虎」今も眼光鋭く 旭日双光章に元プロレスラーのタイガー・ジェット・シンさんhttps://t.co/7Qz1s8skgg
日本プロレス界で故アントニオ猪木さんの最大のライバルといわれた。
旭日双光章の知らせに「日本の全てのプロレスファンに与えられた栄誉だ」と喜んだ。
— 産経ニュース (@Sankei_news) April 29, 2024
旭日双光章が贈られた理由とは……
旭日双光章がタイガー・ジェット・シンさんに贈られた理由。通常であれば、いくら一斉を風靡したとはいえプロレスラーに贈られるものではありません。その表彰理由は下記となっています。
スポーツを通じた日本・カナダ間の友好親善・相互理解の促進に寄与
実はタイガー・ジェット・シンさんはカナダ国籍で、「タイガー・ジェット・シン財団」を通して慈善活動を行なっています。女性や子ども更には医療機関にも支援をしており、2011年の東日本大震災においても多額の寄付をされたと報道されていました。
現役時代は圧倒的なヒールとして子どもたちに恐れられた「猛虎・狂虎」は、弱い立場の人たちを守る正義のヒーローだったということです。これに対しプロレスファンは……
・アナタはプロレスファンの誇りです!
・タイガー・ジェット・シンに勲章が届けられるとか、日本政府の中の人にはセンス良すぎるのを隠しきれないらしい
・あの方、暴れてもエンターテイメントですから(笑)
・授章式にはサーベル持参で出席することを切実に願う。
・ヤラセだのアングルだのロマンのないこと言ってないで、生き様と情念を感じましょう
そういえばハッスルではレイザーラモンのお二人とも対戦しているんですよね……またハッスルのようなプロレス、というと怒られそうなので「ファイティングオペラ」が観られることを願っています。筆者は大のプロレスファンですが、ハッスルも心から大好きでした。
タイガー・ジェット・シンさんが旭日双光章受賞!
ハッスルにてコブラクローもサーベルも流血もいただきました。
新幹線もサーベル持って入るし僕のマネージャーも襲われましたが「プロとは何か」をしっかり教えていただきました。 pic.twitter.com/g2CzofXMeR— レイザーラモンRG (@rgizubuchi) April 29, 2024
「日本の全てのプロレスファンに与えられた栄誉だ」と語ったタイガー・ジェット・シン。アブドーラ・ザ・ブッチャーと並ぶ稀代のヒールレスラーを超える選手は現れるのでしょうか……ヒールとベビーフェイスの境目が無くなってきてる昨今、彼を超えるのは非常に難しいタスクかもしれません。