難読漢字をスラスラと読めるようになると、読めることで自信がついたり、達成感を得られたりしますよね。例えば「慫慂(しょうよう)」「軈て(やがて)」などスムーズに読めると周りにも知的な印象を与えられるかもしれません。さて、今回は読めそうで読めない、難読漢字クイズを出題いたします。ヒント付きですので、読めない場合はヒントを頼りに正解を導き出しましょう。ぜひ全問正解を目指し、楽しみながら頭の体操をしましょう。
【1】懈い
「懈い」は何と読む?漢字検定1級レベルの超難問です。
【ヒント】懈いは、疲れや病気などで、からだを動かすのがおっくうであること・かったるい様子をさします。懈いは、だ〇い。「だ」から始まる3文字の言葉といえば?
答え:懈い→だるい
また、別漢字には「怠る(おこたる)」があります。懈いの送り仮名を変えると「懈る(おこたる)」「懈ける(なまける)」と読みますよ。
【2】赫焉
「赫焉」は何と読む?
【ヒント】赫焉には、火が赤々と燃えるさま、光り輝く様子という意味があります。か〇〇〇。「か」から始まる4文字の言葉といえば?
答え:赫焉→かくえん
「赫」は送り仮名をつけると「赫い(あかい)」「赫く(かがやく)」「赫ん(さかん)」と読みます。また「焉」は一文字で(これ)と読み、送り仮名をつけると「焉んぞ(いずくんぞ)」「焉に(ここに)」と読むので合わせて覚えておきたいですね。
【3】駐まる
「駐まる」は何と読む?
【ヒント】駐まるは、進行していたものが停止する、立ちどまる、 同じところにそのままいて動かないでいるといった意味があります。と〇まる。「と」から始まる4文字の言葉の言葉といえば?
答え:駐まる→とどまる
とどまると読む漢字は他に、「留まる」「止まる」「停まる」「頓る」などもあります。また「駐」の字の部首は馬へんですが、馬が部首の漢字は馬に関する漢字が多く「馭る(のる・あやつる)」は、馬をあやつる・馬をあやつる人をさし「馳る(はせる)」は、馬を走らせるという意味もありますよ。
【4】乖る
「乖る」は何と読む?漢字検定1級レベルの超難問です。
【ヒント】乖るは、そむくこと、本来の道理からはずれることを意味する言葉です。も〇〇。「も」から始まる3文字の言葉といえば?
答え:乖る→もとる
乖るの乖という字を使った「乖離(かいり)」は、そむきはなれること・結びつきがはなれること。「乖崖(かいがい)」は、世人とかけ離れること、「乖隔(かいかく)」は、遠く離れる、遠く隔たることを意味する言葉です。乖るの送り仮名を変えると「乖く(そむく)」と読みますよ。
【5】蛻
「蛻」は何と読む?
【ヒント】蛻は、セミやヘビなどが外皮を脱ぐ、脱皮する、抜けて外に出る、脱出するといった意味があります。も〇〇。「も」から始まる3文字の言葉といえば?
答え:蛻→もぬけ
「蛻」の一文字で、ぬけがらとも読み、送り仮名をつけると「蛻る(もぬける)」と読みます。もぬけの殻という言葉がありますが、このもぬけの漢字はこの「蛻」ですよ。「蛻の殻」とは、人が抜け出たあとの住居や寝床の徒と例えです。
今回は読めそうで読めない難読漢字をご紹介いたしました。全問正解出来ましたか?今後も秒刊SUNDAYで難読漢字をご紹介いたしますので、ぜひ次回も挑戦してくださいね。
難読漢字といえば、攀じる←は読めますか?こちらも読めたらすごい超難問揃いですよ。
Source:漢字辞典オンライン・コトバンク