はじめに
洋食のテーブルマナーには、「食べ終わりのマナー」というものがあることを知っていましたか?
「食べ終わったからこれで終わり!あとは適当!」
それではダメです。食べ終わりこそが肝心、大人としての基本なんです。
そこで今回は、「洋食の食べ終わり」に焦点を当てた、テーブルマナーをご紹介していきます♪
洋食の食後のマナー①食べ終わり終了のサイン
洋食における食後のマナーとして、まず最初にするべきことは「食べ終わり終了のサインを教える」ということ。
「食べ終わり」と「食べ途中」には、食器を使ってサインを区別します。
食事中で、少し席を外したいときがありますよね。
このようなときは、フォークとナイフを「八の字」に置いて、席を外しましょう。
このときのポイントは、フォークの背は上にすること。
そしてナイフの刃は内側に向けることです。
こうしておけば、食事途中で席を外しても、料理を下げられる心配がありません。
肝心の「食べ終わり」は、フォークの背を下、ナイフの刃を内側にして、平行にそろえてお皿に置きましょう。
これが、食べ終わりのサインになりますよ。
洋食の食後のマナー②食べ終わり終了のサインには種類がある
洋食における食後のマナー。
前述した食べ終わりのサインのフォークとナイフの置き方は、国によって種類が異なるんだとか。
フランスの場合、お皿に3時の位置に、ナイフとフォークを揃えて置きます。
イギリスの場合は、これが5時の位置に変わります。
日本のレストランでは、どちらの方法でもマナー的にOKですが、レストランごとに使い分けると素敵ですね♪
洋食の食後のマナー③ナプキンの処理
洋食レストランへ行くと、ナプキンがテーブルの上に置いてありますよね。
このナプキンにも、フォークとナイフと同様に「食べ終わり」と「食べ途中」のサインがあるのです。
まず、食事の途中で席を立つ場合は、「食べ途中」のサインとしてナプキンを綺麗に畳み、椅子の上に置くことがマナーです。
しかし、食べ終わりのサインとなると少し変わってきます。
食べ終わったあとは、ナプキンをわざとぐちゃぐちゃにして、テーブルの隅に置くのがマナー。
「ぐちゃぐちゃにしたら品がないじゃない!」と、思いがちですが、これこそが洋食マナーなのです!
洋食の食後のマナー④なぜナプキンをぐちゃぐちゃにするの?
洋食における食後のマナーにおける、食べ終わりのサインとして、ナプキンはぐちゃぐちゃにしてテーブルの隅に置くのが正しいとご説明しました。
しかし、「なぜわざわざぐちゃぐちゃにして置くの?」と疑問に思う方もいるでしょう。
一般的に考えると、ナプキンも綺麗に畳む方が品があって素敵ですよね。
しかし、西洋では「ナプキンを畳むのを忘れてしまうほど、料理やサービスが最高だった!」という意味があるんだとか♪
ぐちゃぐちゃになったナプキンの状態は、料理人に対して“料理とサービスの賛美”の表現をする洋食のマナーなのです。
反対に、綺麗に畳んでしまうと「料理もサービスもイマイチだった……」というメッセージになってしまいますので、注意してくださいね。
おわりに
今回は、「洋食における食後のマナー」に重点をおいて、テーブルマナーをご紹介しました!
料理にもサービスにも満足したら、お店側にも感謝の気持ちを込めて「食べ終わりのサイン」を送りましょうね♪