はじめに
ユネスコ世界遺産への登録の期待も高まる、長崎県平戸市にある教会「田平天主堂」。
平戸瀬戸を見下ろす高台に建つレンガ造りの教会「田平天主堂」の魅力と見どころをご紹介していきます。
長崎県・平戸市「田平天主堂」の魅力と見どころ①田平天主堂とは?
長崎県平戸市にある「田平天主堂」。
1879年外海に着任したド・ロ神父、“黒島教会”のラゲ神父の尽力によって、出津や黒島から信徒が移住し、1918年に完成しました。
設計施工は鉄川与助で、ド・ロ神父から指導を受けたと言われる教会建築士です。
「田平天主堂」は、ススを塗ったレンガ装飾や、多彩なレンガの積み手法が用いられており、鉄川与助が最後に手がげたレンガ造りとなっています。
鉄川与助氏が手がけたレンガ造り教会の最高峰とも言われているんですよ♪
◆田平天主堂(たびらてんしゅどう)
住所:長崎県平戸市田平町小手田免19
電話番号:0950-57-0254※(長崎の教会群インフォメーションセンター)095-823-7650
見学時間:9:00~17:00
※見学は長崎の教会群インフォメーションセンターへの事前連絡が必要です。
田平天主堂
長崎県・平戸市「田平天主堂」の魅力と見どころ②教会堂のステンドグラス
長崎県平戸市にある「田平天主堂」の見どころのひとつが、ステンドグラスです。
田平への移住から100年目を迎えた1986年に、教会堂のステンドグラスが一新されました。
2階のステンドグラスはドイツ イーゼル社製で、中央祭壇上部には26聖人が描かれた3枚のステンドグラスが印象的!
1階のステンドグラスはイタリア アレツサンドロ・グラシツ社製で、色鮮やかに教会堂内を彩ります♡
長崎県・平戸市「田平天主堂」の魅力と見どころ③信徒の想いが込められたレンガ
長崎県平戸市にある「田平天主堂」は、1000人あまりの信徒たちも建築に加わっていました。
レンガを積み上げる時に使う接着剤“アマカワ”は、赤土と石灰を混ぜたもの。
信徒達が貝殻を集め、釜で一晩中焼き続けて、この接着剤の材料を生み出していったそうです。
レンガをより引き立てる美しい赤色の“アマカワ”、ぜひじっくりと壁を観察してみてくださいね♪
長崎県・平戸市「田平天主堂」の魅力と見どころ④キリシタン墓地
長崎県平戸市にある「田平天主堂」の北側にはキリシタン墓地“瀬戸山墓地”が広がります。
もともと平戸の地に住んでいた吉村平蔵は、洗礼を受けた2ヶ月後に亡くなり、キリシタン墓地に埋葬された最初の人物です。
教会堂建築に奮闘した中田藤吉神父や歴代の信徒達もこの墓地に埋葬されています。
移住と開拓の苦労を乗り越えてきた先祖の魂が、静かに「田平天主堂」を見守っています。
おわりに
長崎県・平戸市「田平天主堂」の魅力と見どころをご紹介しました!
移住してきた信徒たちの想いが受け継がれている歴史ある教会です。
ぜひ美しいレンガ造りの教会へ足を運んでみてくださいね♪