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“ピカソ”の芸術に触れる。想像力をかきたてる展覧会が開催中!




はじめに


展覧会や西洋画と聞くと、なにか難しい感じがして遠ざけている方もいるのではないでしょうか?
現在、埼玉県立近代美術館での展覧会では、日本の西洋画とキュビズムをつなぐ絵画が数多く展示さ
れています。ピカソや岡本太郎など、インスピレーションを刺激される作家たちの作品が勢ぞろいしていますよ!
キュビスムとは?

キュビスムとは?


「日本におけるキュビスム−ピカソ・インパクト」展に訪れるなら、まず知っておきたいのが「キュビズム」についてです。

キュビズムとは、20世紀初頭にパブロ・ピカソとジョルジュ・ブラックによって創り出された画法ことです。ピカソのあの難解な構図の絵を思い浮かべると、なんとなく理解できるかもしれません。

このキュビズムは、「分析的観測によって、描く対象を分解する」というものです。
描く対象を様々な角度から観察し、同時にキャンバスに描くというセザンヌの画法をさらに極めたもの。

色々な角度から観た断片を元の形につなぎ合わせるようにして描くため、元の形がかろうじてわかるように描かれはいますが、とても奇妙に見えます。
3次元の立体のあるものをキャンバスという2次元の世界に分解して描くことで、より深く描く対象の本質を認識しようという試みなのです。

ちなみにキュビズムが描かれ始めた初期は、絵の画面が混沌としてしまうのを防ぐために派手な色は使用されていません。この時期の作品は「分析的キュビスム」と呼ばれており、後の時代の「色彩豊かなキュビスム」を総合的キュビズムと呼んで区別しています。 日本におけるキュビスム

日本におけるキュビスム


日本にキュビスムが伝来したのは、1910年代~1920年代にかけてのことでした。

本格的に始めたのは萬鐵五郎、フランス・パリに留学した東郷青児、そして、独自にキュビスムを研究し、消化した坂田一男、独自の道を切り開いた前田寛治などのキュビズム風の作品が見られます。しかし、深く浸透はせず、日本のキュビスムは消えてしまいます。

そんなキュビスムが再び姿を現したのは1951年。きっかけは、東京と大阪で開かれたピカソの展覧会でした。

1950年代前半の日本の美術界にピカソのキュビスムは大きな影響をあたえ、洋画のみならず日本画や彫刻、工芸などにも見られます。

様々な芸術家たちがキュビズムの手法を取り入れた作品を生み出したのです。 日本におけるキュビスム−ピカソ・インパクト展とは?

日本におけるキュビスム−ピカソ・インパクト展とは?


「日本におけるキュビスム−ピカソ・インパクト展」では、キュビスムが日本の芸術界に2度、経緯は異なりながらも日本の作家たちに需要されたという仮説に基づいた展覧会の内容になっています。実は、2度もキュビスムの影響が及ぶのは世界的に見ても異例なんだとか。

今回はそんなキュビスムを生み出したピカソとブラックの作品、そして、キュビスムに影響された日本の芸術家たちの作品が約160点展示されています。

脳に直接語り掛けてくるかのようなインパクトのある作品たちは、きっといつもの日常をアーティスティックな時間に変えてくれそうです。


◆日本におけるキュビスム−ピカソ・インパクト展
住所:埼玉県さいたま市浦和区常盤9-30-1(埼玉県立近代美術館)
電話番号:048-824-0111
営業時間:前期11月23日~12月25日 10:00~17:00
後期1月4日~1月29日 10:00~17:00
定休日:月曜日・12月26日~1月3日
※1月9日は開館

日本におけるキュビスム−ピカソ・インパクト展


開催会場である埼玉県立近代美術館とは?

開催会場である埼玉県立近代美術館とは?


「埼玉県立近代美術館」は、1982年に開館。館舎はあの有名な建築家・黒川紀章氏によって手掛けられました。なんと、黒川氏が一番最初に設計を手掛けたのは、この「埼玉県立近代美術館」なんです。

館内には埼玉県ゆかりの美術家の作品が多く収蔵されているほか、いたるところに近代以降にデザインされた椅子を配置しているため、「椅子の美術館」としても有名です。ただ鑑賞するだけでなく、実際に座ることも可能。常時数十種類を館内に展示してあるそうなので、ゆっくり座ってみたり、遠くから眺めてみたりと、その楽しみ方は自由。

展示物だけでなく、その場の空間も楽しめる美術館となっています。

埼玉県立近代美術館



おわりに


今回の展覧会は、セザンヌを発端にピカソやブラックが発展させたキュービスムの世界を身近に感じることができる絶好のチャンスです。
美術館内のレストランでじゃ特別ランチコースが用意されています。芸術に心癒されたあとは、視覚のみならず、味覚でも芸術を楽しみたいですね。
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