はじめに
スイスといえば、チューリッヒやジュネーブが有名ですよね。
首都のベルンも「ベルン旧市街」として、街全体が世界遺産に登録されています。
今回は、中世の佇まいを残すベルン旧市街の魅力をご紹介いたします。
スイスの世界遺産「ベルン旧市街」とは?
スイスのベルン旧市街は、アール川のほとりにある街で、昔から政治の中心の地として栄えてきました。
1192年に、領主であるツェーリンゲン家のベルヒトルト5世が、ベルンの街を創設。
赤い屋根の家々や石畳などの中世の景観が、今もそのまま残っているんです♡
1983年には、美しいベルン旧市街の街並み全体が、ユネスコの世界遺産として登録されました。
スイスの世界遺産「ベルン旧市街」の歴史
ベルン旧市街は、1191年に領主ツェーリンゲン家のベルヒトルト5世の下で建設されました。
アール川に囲まれた、丘の上に造られた街であり、開発が進められました。
ベルン旧市街の象徴ともいえる、時計塔・ツィットグロッゲもこの頃に作られました。
1218年にベルヒトルト5世が亡くなると、ツェーリンゲン家は断絶してしまうのです。
その後、ベルンは神聖ローマ帝国の皇帝フリードリヒ2世から、自由都市の特権を獲得します。
しかし、1405年に街は大火に見舞われてしまいます。
街は再建されますが、防衛施設が機能する街づくりが行われました。
敵が侵入してきた際に撃退できるよう、地下道や砲塔や落とし穴が造られたのです。
ベルンがスイスの首都となったのは、1848年のこと。
首都になった後は、ベルン大学や連邦院など、新しい建物も建造されました。
スイスの世界遺産「ベルン旧市街」の逸話
ベルン旧市街のランドマーク的存在である「ツィートグロッケ」は、13世紀に作られた時計塔です。
1405年の大火によって、一度壊れてしまいましたが、1503年に修復されました。
毎時間、鐘の音とともに、熊や道化師が動き出す仕掛け時計になっています♪
ぜんまい式なので、ベルンの職人さんが毎朝15分をかけて、ねじ巻きをしているんですよ。
こまめにメンテナンスも行われているため、正確な時間を刻み続けています。
ちなみに、時刻だけでなく曜日、日付、星座、月の位置がわかるようになっているんです。すごいですよね!
スイスの世界遺産「ベルン旧市街」のおすすめのみどころ
ベルンの見どころはたくさんあります。
今回は、「アインシュタインの家」をご紹介します。
相対性理論を唱えた、有名な物理学者アルベルト・アインシュタインは、1903年から1905年の3年弱をベルンの街で過ごしました。
そして、ベルンの地で、「特殊相対性理論」「ブラウン運動の理路」「光量子仮設」に関する重要な5つの論文を発表しており、1905年は「奇跡の年」と呼ばれています。
アインシュタインが過ごした家は現在、一般公開されていますよ。
天才アインシュタインの当時の生活を、覗いてみませんか?
スイスの世界遺産「ベルン旧市街」のおすすめレストラン
スイスに訪れたら、地ビールと一緒に、美味しいスイス料理を堪能しませんか?
Altes Tramdepot(オールドトラムデポ)は、テラス席があります。
アーレ川とベルンの街並みを眺めながら食事ができますよ♪
地ビールは3種類と季節限定のものがあるため、飲み比べしてみてもいいですね。
◆Altes Tramdepot
場所:Grosser Muristalden 6 | 3006 Bern, Bern 3006, Switzerland
TEL:+41 31 368 14 15
営業時間:11:00~翌0:30
Altes Tramdepot
スイスの世界遺産「ベルン旧市街」へ訪れる際の注意点
ベルンは、冬場は寒さが厳しいので、4月から10月までが一般的な観光シーズンとなっています。
特に5月~9月は暖かいので、観光には最適です。
公園や庭園などがたくさんあるベルンでは、草花が美しく咲き誇る姿も見られますよ。
治安は、世界治安危険度ランキングで163か国中5位で、安全です。ただし、貴重品などの管理はしっかりしておきましょう。
水については、不安のある方はミネラルウォーターを購入するといいですね。
500mlで1~3スイスフランで販売されていますよ。
スイスの世界遺産「ベルン旧市街」へのアクセス方法
ベルン旧市街へのアクセス方法をご紹介いたします。
ベルン旧市街へは、飛行機もしくは鉄道を利用してアクセスができます。
ベルン・べルプ空港は、ベルン市街地の南東に位置します。
べルプ村にあり、ターミナルビルと滑走路だけのコンパクトな空港となっています。
日本から直行便が出ていますが、チューリッヒから電車を利用する方が便利です。
チューリッヒ中央駅からは57分で到着。列車の旅を楽しんでください♪
スイスの世界遺産「ベルン旧市街」に訪れたら、ちょっと変わったお祭りを楽しんでみませんか?
スイス北部のニールゲンで「オフィスチェアレース」が、例年5月頃に行われます。
300mのコースを、オフィスチェアを使って疾走するという、ちょっと変わったお祭りです。
坂だけでなく、スラロームがあったり、ジャンプ台があったりと、障害物も設置されたコースとなっており、個人戦と団体戦が繰り広げられます。
個人戦は、改造なしの普通のオフィスチェアを使用し、団体戦はルールの範囲内で改造されたチェアが試合に使われます。
また、団体戦の参加者は仮装してレースに参加するのが一般的なので、笑いが起こる場面も……!
現地の人たちと一緒に、出走者たちへ声援を送ってみませんか?
おわりに
スイスのベルン旧市街の魅力や見どころをご紹介しました。
このほかにもクマ園や、ローズガーデンなど見どころが多いスポットです。
町全体が世界遺産に指定されているので、どの歴史的建造物も美しく、見逃せません。
目的を絞って、効率良く回るようにしましょう♪