カンタス航空は、2015年7月1日から2016年6月30日までの2015/2016会計年度で、95年の歴史の中で最大の利益を計上したと発表した。
基礎税引前利益は前年比57%増の15億3,000万オーストラリアドル(約1172.1億円)、税引き前の法定利益は同80%増の14億2,000万オーストラリアドルとなった。国内線、国際線、ジェットスター・グループ、カンタス・ロイヤルティーのいずれも史上最高益となった。燃油安により、6億6,400万オーストラリアドルの利益を確保するとともに、運賃にも反映され、10年前と比較して40%安い運賃を提供しているという。
上級管理職以外の社員25,000名に計7,500万オーストラリアドルの特別賞与を支払うほか、地方路線や国際線機材でWi-Fi接続サービスの拡張、ネットワークの拡充、ボーイング787型機の導入を行う。
アラン・ジョイス最高経営責任者(CEO)は、「『カンタスの変革プログラム』の成功は、株主、お客様、そして社員に利益をもたらしました。今回、社員が達成したこの業績は大変に誇らしい結果で、まさに社員のスキルや会社への献身的な努力の賜物です。変革は、迅速な経営を可能にし、株主に価値もたらすとともに、将来への投資の礎を築きました。カンタスの経営はこれまでに無いほど強固となりましたが、これからも適応し、変化しつづけることで、どのような環境においても、成功できるように努めてまいります。」と述べた。