髙島屋は10月13日、A&S髙島屋デューティーフリーの事業終了と、解散・清算に向けた協議を開始することを取締役会で決議した。
A&S髙島屋デューティーフリーは、髙島屋が60%、全日空商事とホテル新羅が20%をそれぞれ出資して2016年6月に設立した、空港型市中免税店運営会社。2017年4月に、新宿で初となる空港型市中免税店「髙島屋免税店SHILLA&ANA」を開業していた。
新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、一部の売り場を除いて臨時休業が続いていることや、インバウンド需要の回復が不透明であることから、10月31日をもって事業を終了し、同日をもって店舗を閉店するとしている。
2018年2月期は13億2,700万円、2019年2月期は6億7,200万円、2020年2月期は17億3,900万円の最終赤字をそれぞれ計上している。
同日発表した、2021年2月期第2四半期連結業績によると、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う店舗の休業による特別損失を103億円計上し、233億円の最終赤字となった。年度計画によると、下期の国内需要は前年比15%減、インバウンド需要は同95%減を想定している。