東京商工リサーチによると、福島県猪苗代町の田村屋旅館が、3月6日に福島地裁会津若松支部へ民事再生法の適用を申請した。負債総額は約4億円。
田村屋旅館は、1964年3月に創業した老舗。資本金は2,000万円。最盛期の1995年6月期には、売上高約3億7,600万円を計上していたものの、団体旅行の減少から、2000年6月期には2億円、2005年6月期は1億円台に低下。福島第一原発事故による風評被害も、集客に追い打ちをかけていた。2019年6月期の売上高は約6,300万円に留まっていた。
今季は暖冬の影響でスキー客が減少し、新型コロナウイルスの影響で宿泊キャンセルが相次いでいた。