いうまでもなく、GR 86とBRZは兄弟車だ。脚周りのセッティングやパワートレーンの制御などでそれぞれの味わいは調律されるわけだが、まずは目に見える部分の差異を写真で比べてみよう。
GR 86のフロントフェイスは、GRブランド専用の「FUNCTIONAL MATRIX GRILL(ファンクショナル・マトリックス・グリル)」を採用している。BRZは、もうお馴染みになったスバルの「ヘキサゴン(六角形)グリル」を採用。より薄くワイドになったグリルがBRZの特徴になる。
表で見てもわかるように、GR 86とBRZはスペック上はまったく同じ。違いは、ディテールにある。もちろん、目には見えない「チューニング」は違う。開発陣によれば、その違いは初代よりももっと明確だという。
フロントフェンダー後方のエアアウトレットは、ダミーではなく機能に裏付けられたもの。絞り込んだキャビンと相対的にボリューム感を増したリヤフェンダー周りが特徴になる。サイドの処理はGR 86とBRZで変わる部分は少ない。
初代モデルより両モデルとも「大人っぽく」なった印象だ。おろらく、年齢を重ねた初代モデルのオーナーにとっても魅力的に見える効果を狙ったのだろう。
インテリアはほぼ同じと言っていい。シートの形状、デザインも同一だ。
フロントバンパー左右に設けられたエアダクトは整流効果を狙ったものだが、表面には空力シボ(鮫肌処理)が施されている。この部分は角度によって効果が違うという。左がBRZで右がGR 86。微妙に角度が異なることがわかるだろうか?