モータージャーナリストのほか、ドッグライフプロデューサーとしても活躍する青山尚暉さんが選んだ「理想の2台持ち」は、トヨタRAV4 PHVとホンダ e。愛犬家夫婦にぴったりなだけでなく、東日本大震災で被災した経験から、いざというときに電源にもなる電動車をチョイスした。



TEXT●青山尚暉(AOYAMA Naoki)

快適な電動車生活が送れる、愛犬家夫婦にぴったりな選択

夫婦2人の生活、そして愛犬とともにロングドライブに出かける機会が多く、さらに3.11東日本大震災で被災した経験もあるわが家に相応しい2台を考えると、1台は、自宅に200Vの充電設備があることもあって、トヨタRAV4 PHVに行き着く。

トヨタRAV4 PHV

オンロードの走行性能の良さは経験済みで、悪路にも強く、またAC100V/1500W電源、給電機能がある点が、多くの国産/輸入SUVにないメリット。本格SUVにして静かでスムーズかつ安定感に満ちたな走行性能は、聴覚に優れ、車内でどこかにつかまれない犬にとっても最適だと思える。

万一、愛犬同行避難で、家族の一員である愛犬と車内で過ごすことになっても(ほとんどの避難所ではペットといっしょに入れない)、AC100V/1500Wコンセント、給電機能によって、車内が電気設備のあるマイ避難所になり、家にも給電できる安心感は、犬と暮らす身にとっては絶大だ。もちろん、SOSコールやT-コネクトナビによるオペレーターサービスも、普段のドライブで大きな安心をもたらしてくれるのである。



ガソリン車、HVのRAV4に比べ、内外装の高級感が高まり、それこそスーツでも似合う、高級ホテルのエントランスにも似合う佇まいも、ある意味、オールマイティではないか。ただ、現時点で受注を一時停止しているのが難点ではあるのだが...。

もう1台は、ミッドサイズとはいえ、たっぷりサイズのRAV4 PHVに対して、カミサンの買い物などの日常使いにうれしいキャラクター、サイズでセレクト。時代は電動車だから、ここは、繰り返すが、自宅に200Vの充電設備があるので、ホンダeとしたい(充電時間は200Vで約5.2時間~)。

ホンダ e

ミニマムなピュアEVかつRRレイアウトの小回り性抜群のシティコミューターであり、その世界初の5つものスクリーンをダッシュボード左右いっぱいに水平配置するワイドビジョンインストルメントパネルやサイドカメラミラーシステム、スマホでドアが開き、スマホで始動できる先進感にぞっこんなのである。



グレードは標準車とアドバンスの両方に試乗しているが、標準車で決まりである。WLTCモードでの充電走行距離がアドバンスの259キロに対して283キロに伸びる、といったことが、実はポイントではない。また、アドバンスグレードの154psに対して標準グレードは136psでしかない点もまったく関係ない。何しろ大トルクモーターによって、3LV6に匹敵する32.1kg-mものトルクを両グレード共通で発揮し、標準グレードでも血の気が引くほどの加速力を発揮してくれるのだから。



標準グレードにした決め手は、何よりも乗り心地である。そう、アドバンスグレードの17インチから16インチのヨコハマ・ブルーアースAE50となるタイヤがもたらす乗り心地だ。こちらのほうが車重減もあって都市部での走りの軽快感が高まり、より爽やかな走行感覚を実現しているとともに、乗り心地が素晴らしくしっとりマイルドで、上級感を演出。ロードノイズの小ささもこちらが上手で、静かで快適に走る乗用EVらしさという点では、迷うことなく標準グレードに軍配が上がると思うのだ(個人の感想です)。



装備的には標準グレードにAC100V/1500Wコンセントが備わらないのだが、それが電欠の心配なく使える(ピュアEVでAC100V/1500Wコンセントを使うのは、リスクがある)RAV4 PHVとの2台持ちなら問題なしというわけだ。



しかも、2台で1000万円以下!! なかなかの電動車生活を送れる、地震大国、災害大国日本に暮らす、愛犬同伴のドライブが好きな愛犬家夫婦にぴったりな選択だと、自身、大いに感心していたりする!?

『理想の2台持ち』は毎日更新です!



1台でなんでもこなすよりも、目的を分けた2台を所有することで、カーライフはもっと豊かになる。ということで、自分のライフスタイルや好みに合わせた理想の2台の組み合わせを、自動車評論家・業界関係者に選んでいただきます。明日の更新もお楽しみに!

情報提供元:MotorFan
記事名:「 【理想の2台持ち|トヨタRAV4 PHV&ホンダ e】東日本大震災で被災した経験から導き出された電動車2台(青山尚暉)