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【美しすぎるクルマ・ベスト3(竹岡圭)】カッコ良すぎるのはNG! 三枚目もこなすミッチーのようなランチア・フルビア


『おぎやはぎの愛車遍歴』のMCとしてもおなじみの竹岡圭さんが選んだ「美しすぎるクルマ」は、三菱FTO、シトロエンGS、そしてランチア・フルビアというラインナップ。バラバラのようでいて3台に共通しているのは、「カッコ良すぎない」ことだった。




TEXT●永福ランプ(EIFUKU Ramp)

第3位:三菱FTO

三菱FTOは1994年に発売が開始され、その年の日本カー・オブ・ザ・イヤーを受賞した。タイヤの踏ん張り感が際立つウェッジシェイプがアグレッシブだ。写真はフロントバンパーなどの形状が変更された後期型。

このクルマは、正直ひとめ惚れだったんですよね。1992年に免許を取ったワタクシですが、「あ! これなら乗れるんじゃない?」「私でも乗れそうなサイズのスポーツカーじゃない?!」と思ったのが三菱FTOでした。




大きなお目目は愛嬌があって、カワイイ感じさえするから、女子が乗っても許されるスポーツカーっていうより、「女子にこそ似合うスポーツカーじゃないッ?!」とまで思ったんですよ。




でね、実際シートに座ってみたら、ま~ったく前が見えなくて...(笑)。お風呂に入ってるようなスタイルになっちゃったのを覚えています。当時はまだシートリフターとか、この手のこのクラスのクルマには、あんまり装備されてなかったんですよねぇ。




まだまだ運転に自信がなかったので(いまもないですけど)、これはとてもじゃないけど乗れない!と思ってあきらめたのを覚えています。でもいま見てもやっぱりカワイイ!

1997年に追加されたエアロシリーズは、大型リヤスポイラーやサイドエアダムを装着していた。
竹岡さんが「前が見えない」と残念がったインテリア。センターコンソール上部のメーターは時計と電圧計。

第2位:シトロエンGS

DSとアミの間を埋めるべく、1970年にラインナップに加わったシトロエンGS。デザインは他にSMも手掛けたロベール・オプロン。彼は1999 年のカーデザイナー・オブ・ザ・センチュリーにノミネートされた 25 人のデザイナーの1人でもある。

正直ね、ブサカワだとは思うんです(笑)。でもなぜかね、一度見ちゃうとこの超印象的な顔は、ちょっとやそっとじゃ忘れられないんですよね。夢に出てきちゃいそうなくらいのインパクトなんです。でね、忘れようと思っても忘れられなくて、いつの間にか好きになっちゃってたみたいな感じ。




この涙をこらえているパンダみたいなお目目がいいんですよね。そしてリアタイヤが半分被った、流れるように落ちていくリアスタイルもいい感じでしょ。フロントフェイスとサイドビューとリアスタイルと、どれもが個性的すぎて一見まとまらなさそうなのに、力業でまとめあげちゃったみたいなところも好きなんですよね。




そもそもシトロエンのデザインって、よく言われる引き算の云々とかいうより、私の中ではデコラティブなイメージなんですが、あの絶妙なバランスでデコラティブなものたちをまとめあげているところ、見習いたいです。モリモリデザイン手法が、かなりワタシ好み。

ハッチバックのように見えるが、リヤウインドウは固定されており、独立したトランクが設けられている。

第1位:ランチア・フルビア

1963年に登場した、V型4気筒エンジンを搭載するFFセダンのランチア・フルビア。65年にはクーペ(写真)が加わった。

今回のお題、実はめちゃくちゃ悩みました。最初は誰もが美しいと思うほど人気の高そうな、いすゞ117クーペとか、トヨタ2000GTとか、プジョー406クーペとかを選んでみたんです。やはり美しい=伸びやかさかな~と思ったんですよね。




その伸びやかさで言えば最近のいちばんはやはり、マツダRXビジョン(コンセプトカー)。これはキレイすぎて...言葉が出ないほど!でしたが、これはやっぱり飛び道具すぎるな~と思い、選びなおしました(笑)。




今までこの企画で選んでないクルマにしよう!とか気遣ってみようかとも思いましたが、どんなお題で何を選んだかすでに忘れてしまったので(笑)、結果、他の人はどう思うか知らないけど、自分的には忘れようとしても夢に出てきちゃうくらい、どうしても忘れられないくらいデザインが印象に残っちゃって、結果好きになっちゃったクルマという観点になってしまいました(すみません)。




早く本題に入れって?! ですよね。というわけで1位はランチア・フルビアです。




このクルマ実は、じっくり見たのは昨年の12月。コッパディ姫路というクラシックカーラリーイベントに、このクルマで出させていただいた時のことだったんですよね。ありがたいことに、フルビアセダンで参戦させていただきましたが、中にはクーペで参加していらっしゃる方もいらして、そちらもステキでしたね。でも、ガバッと開くトランクの開き方とかやスペース等、実用性考えるとセダンはいいんですよ。デザイン的にも、子供が絵で書きそうないかにも四角なクルマスタイルがステキに映るんです。




でね、ズバリ! このクルマのいいところは、カッコカワイイところ。カッコ良すぎないけど可愛すぎないという、絶妙なテイストなんですよ。




いちばん好きなのは顔。そもそも昔の三菱車とか、BMW車によく見られた逆スラントノーズの顔は好みだったりするんですが、その中に逆三角形のランチアのエンブレムに丸目ちゃんで、カッコつけてるんだけれど、かわいさ光るみたいな感じがたまらないのであります。




私の好みで言えば、三枚目もできる二枚目王子様! ミッチーこと及川光博さんのような存在なんです。これはいつか本当に欲しいクルマ!のひとつですね~!

フルビアクーペのデザインはランチア社内のピエロ・カスタニェロが担当。

こちらはベルリーナ(セダン)。クーペとは異なる四角四面のボディだが、これはこれで味わい深い。

ランチアといえば、ラリーでの活躍も忘れられない。フルビアにはラリーでの戦闘力を高めたHF(写真左端)というモデルが追加され、ストラトス以前に一時代を築いた。

『美しすぎるクルマ・ベスト3』は毎日更新です!




どんなに走りが楽しくても、どんなに乗り心地が良くても、ブサイクなクルマには乗りたくない。そう、デザインはクルマの命。ということで、これまで出会ったクルマの中からもっとも美しいと思ったベスト3を毎日、自動車評論家・業界関係者に選んでいただきます。明日の更新もお楽しみに。
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