日本の新車市場も新型コロナウイルスの影響で深刻な状況だ。4月の国内新車販売台数(軽自動車を含む)は前年同月比−28.6%の27万393台だった。だが、もっと深刻なのが欧州自動車市場である。
自販連(一般社団法人日本自動車販売協会連合会)が発表した2020年4月の登録車の販売台数は17万4674台で昨年同月比-25.5%だった。全軽自協(全国軽自動車協会連合会)のデータによると軽自動車、-33.5%の9万8255台だった。
もっと深刻なのはヨーロッパだ。
イギリス自動車工業会が発表した2020年4月の新車販売台数は、4321台。昨年4月は16万1064台だったから、昨年同月比-97.3%という壊滅的な数字だ。
もちろん、新型コロナウイルスの影響がイギリスだけでなく世界経済を覆っているわけだが、4月の販売実績は
イギリス:-97%
イタリア:-98%
フランス:-89%
スペイン:-97%
という状況だ。
イギリスのデータに戻ると、パワートレーン別では、電気自動車(BEV)だけが−9.7%となんとか持ち堪えている状況。
ディーゼル:1079台(-97.6%)
ガソリン:1553台(-98.5%)
BEV:1522台(-9.7%)
PHEV:95台(-95.1%)
HEV:48台(-99.3%)
MHEVディーゼル:75台(-94.8%)
MHEVガソリン:97台(-96.8%)
結果として、
(2020年4月)
1位:テスラ ・モデルX 658台
2位:ジャガーI-Pace 367台
3位:ボグゾール・コルサ 264台
4位:ボグゾール・クロスランドX 143台
5位:フォード・トルネオ・カスタム 108台
6位:プジョー・リフター 94台
7位:セアト・レオン 80台
8位:メルセデス・ベンツAクラス 72台
9位:日産リーフ 72台
10位:プジョー308 67台
ということになった。なんとトップはテスラ・モデル3、2位がジャガーI-PACEでトップ1-2がEVとなった。日産リーフも9位に入っている。
ちなみに2019年4月の英国新車販売のTOP10は、次の通りだった。新型コロナウイルスが自動車産業の様相を一変させてしまったわけだ。
(2019年4月)
1位:フォード・フィエスタ 5606台
2位:フォード・フォーカス 4565台
3位:VWゴルフ 3953台
4位:日産キャシュカイ 3791台
5位:メルセデス・ベンツAクラス 3584台
6位:フォード・クーが 3455台
7位:VWポロ 3022台
8位:VWティグアン 2822台
9位:ボグゾール・コルサ 2728台
10位:ヒュンダイ・ツーソン 2702台