5月末にも登場すると噂されている日産のコンパクトSUV、キックス(KICKS)。全長4295mmという使いやすいサイズのキックス。2019年に日本では姿を消したジュークの後継モデルという位置づけもあるキックス。果たして日本でヒットするだろうか?
日産キックスはどんなクルマ?
間もなく日本市場デビューをする日産のコンパクトSUVのキックス。日本ではブランニューモデルだが、2016年にブラジルで、その後、南米、北米、中国で展開されている世界戦略である。
どんなクルマなのか?
いま、大ヒット中のトヨタ・ライズ/ダイハツ・ロッキーが1.0ℓ直3DOHCターボ(98ps/140Nm)+CVTだから、e-POWERなら勝負できると判断したのだろう。
と言っても、通常のエンジンにモーターやバッテリーを追加する必要があるe-POWERユニットはそれなりにコストが嵩む。実際、ノートは、コンベのパワーユニットの「S」
が144万7600円なのに対して「e-POWER S」が193万7100円だ。
北米の1.6ℓNAエンジン搭載モデルの価格は1ドル=109円換算で
Kicks S FWD 18870$(約205万7000円)
Kicks SC FWD 20500$(約223万5000円)
Kicks SR FWD 21120$(約230万2000円)
だから、日本導入モデルのe-POWER搭載車の価格は希望的観測を込めて240〜270万円になりそうだとしておく。
となると、FFモデルで167万9000円〜206万円のトヨタ・ライズとは競合しないことになる。e-POWERに続いて1.5ℓのNAエンジン搭載モデルが追加投入されるはずだが、こちらは、200万円台前半になるはず。
上:トヨタ・ライズ
全長×全幅×全高:3995mm×1695mm×1620mm
ホイールベース:2525mm
下:日産キックス(KICKS)
全長×全幅×全高:4295mm×1760mm×1585mm
ホイールベース:2619mm
上:トヨタ・ライズ
全長×全幅×全高:3995mm×1695mm×1620mm
ホイールベース:2525mm
中:日産ジューク(欧州仕様)
全長×全幅×全高:4210mm×1800mm×1595mm
ホイールベース:2636mm
下:日産キックス(KICKS)
全長×全幅×全高:4295mm×1760mm×1585mm
ホイールベース:2619mm
トヨタで競合するのは、1.2ℓ直4ターボ搭載のC-HRとなりそうだ。こちらはFFモデル(CVT)で240万円〜266万5000円。
ホンダで競合するのは、ヴェゼル。1.5ℓ直4NAのFFが211万3426円、ハイブリッド(FF)が250万5555円からだから、新型キックスと競合する。
上:日産キックス(KICKS)
全長×全幅×全高:4295mm×1760mm×1585mm
ホイールベース:2619mm
中:ホンダ・ヴェゼル
全長×全幅×全高:4330mm×1770mm×1605mm
ホイールベース:2610mm
下:トヨタC-HR
全長×全幅×全高:4385mm×1795mm×1550mm
ホイールベース:2640mm
キックスは、ブラジル、メキシコ、中国、そしてタイで生産されている。そのうち、e-POWERを生産するのはタイだけだ。つまり、新型日産キックスはタイからの輸入車となる。
日産KICKS(キックス)予想スペック
全長×全幅×全高:4295mm×1760mm×1585mm
ホイールベース:2619mm
パワートレーン
エンジン:1.2ℓ直3DOHC(HR12DE型)
最高出力:79ps(58kW)/5400rpm
最大トルク:103Nm/3600-5200rpm
モーター:EM57型交流同期モーター
最高出力:109ps(80kW)
最大トルク:254Nm
WLTCモード燃費:22〜24km/ℓ
以下北米仕様データ
Cd:0.344(S)
アプローチアングル:19.0°(S)19.5°(SV・SR)
ディパーチャーアングル:31.7°
ランプアングル:17.7°