ヤマハ発動機株式会社は、排気量64㎤~449㎤のモトクロス競技用モデル「YZシリーズ」の2020年モデル7機種を8月20日より販売する。
マイナーチェンジを行う「YZ450F」は、
1:軽量&ハイパフォーマンスを両立する新エンジン、
2:高次元のスタビリティとハンドリングを両立させた新フレーム、
3:制動力とコントロール性を向上させた新ブレーキ、
4:走行中でもエンジン特性を変更できる「モードスイッチ」などの採用により、戦闘力を向上させた。また、各モデル共通の新カラー&グラフィックを採用した。
なお、本製品は「ヤマハオフロードコンペティションモデル正規取扱店」にて、2019年6月20日から12月8日までの期間限定で予約の受付を行う。
■YZシリーズ価格……486,000円~1,058,400円
※YZ シリーズ各モデルは、国土交通省の認定を受けていませんので、ナンバープレートを取得できません。また道路を走行できません。道 路を走行すると道路交通法及び道路運送車両法の違反となります。私道、寺の境内、海辺、堤防上、農道、林道など道路の形態を整え ていないところでも、人や車が自由に出入り出来るところは道路とみなされます。
※保証(クレーム)の対象外製品となります。
【2020年モデル「YZ450F」の主な特徴】
1:軽量&ハイパフォーマンスを両立する新エンジン
戦闘力の向上を図るため、"性能向上"と"軽量化"を両立した新エンジンを搭載。
新作のピストンとシリンダーヘッド、コンパクト設計の燃焼室により、圧縮比を12.8:1から13.0:1に変更。また吸排気バルブの挟み角を21.5°から14.5°に変更し、吸気ポートを最適化するなど、各部仕様の見直しにより出力特性向上を図った。
さらにヘッド周りをミリ単位でコンパクト化し、カム軸・クランク軸間を約5mm短縮することでマスの集中化を図る。またヘッドカバーもマグネシウム部材の割合を増やし、シリンダーヘッドアッセンブリの軽量化(従来比310.5g減)に貢献している。
2:高次元のスタビリティとハンドリングを両立させた新フレーム
ストレートなタンクレールとテンションパイプの配置が特長のバイラテラルビーム・フレームは、肉厚とエンジン懸架ブラケットの材質・形状を見直した新作だ。
左右タンクレール肉厚を2.5mmから2.0mmに、ダウンチューブの上・下面の肉厚を3.5mmから4.0mmに変更し、フレーム剛性値を約2%低減。加えてエンジン懸架ブラケットは、リア側を従来のアルミ材9.5mm厚からスチール材6mmへ、フロント側をスチール材8mm厚からアルミ材8mm厚へ変更。フレームとともに剛性バランスを最適化することで、高速ギャップ走行時の穏やかなマシン挙動、軽快な走破性に貢献。サスペンションのセッティング効果と相まって、安定性と操縦性をバランスさせた。
3:制動力とコントロール性を向上させたブレーキ
4:走行中でもエンジン特性を変更できる「モードスイッチ」
2020年モデル「YZ450F」主要仕様諸元
登録型式/原動機打刻型式:B2W3/J345E
全長/全幅/全高:2,185mm/825mm/1,285mm
シート高:965mm
軸間距離:1,485mm
最低地上高:330mm
車両重量:111kg
原動機種類:水冷, 4ストローク, DOHC, 4バルブ
気筒数配列:単気筒
総排気量:449㎤
内径×行程:97.0mm×60.8mm
圧縮比:13.0:1
始動方式:セルフ式
潤滑方式:ウェットサンプ
エンジンオイル容量:0.90L
燃料タンク容量:6.2L(無鉛プレミアムガソリン指定)
吸気・燃料装置/燃料供給方式:フューエルインジェクション
点火方式:TCI(トランジスタ式)
1次減速比/2次減速比:2.608/3.769
クラッチ形式:湿式, 多板
変速装置/変速方式:常時噛合式5速/リターン式
変速比:
1速…1.928(27/14)
2速…1.533(23/15)
3速…1.300(26/20)
4速…1.090(24/22)
5速…0.952(20/21)
フレーム形式:セミダブルクレードル
キャスター/トレール:26° 55′/120mm
タイヤサイズ(前/後):80/100-21 51M/120/80-19 63M(前後チューブタイプ)
制動装置形式(前/後):油圧式シングルディスクブレーキ/ 油圧式シングルディスクブレーキ
懸架方式(前/後):テレスコピック/スイングアーム(リンク式)