
料理研究家でユーチューバーのリュウジ氏(39)が21日までに自身のYouTubeチャンネルを更新。大手食品メーカーが投稿して炎上した「具なし冷やし中華」を試作・試食しながら、騒動に私見を述べた。
リュウジ氏は「皆さんは、ミツカンの炎上知ってますか?」と呼びかけ、まずは発端となった、SNS上の「そうめん論争」を説明。これまでに論争に私見を述べた自身のX投稿を引用しながら、「このクソ暑いのに、お湯をわかすことがメチャメチャ暑いし、そうめんの場合って氷水で冷やすじゃないですか。だから意外と洗い物が多かったりするんです。なんだけど、重労働は言い過ぎかなと思ったんですが、作らない側の方々が『そうめんなんて簡単じゃないか』『そうめんでいい』と言うと、やる気をなくすんです、作っている側からすると。『そうめん“が”食べたい』と言った方がやる気が出る」と、論争の内容や、自身の見解について語った。
続けて、ミツカンがSNSで「冷やし中華なんてこれだけでも十分美味しいです」と、麺に同社の「冷やし中華のつゆ」をかけただけの具なし冷やし中華レシピを紹介したところ、炎上したことに言及。リュウジ氏は「そうめん論争のさなかだったせいか、『ミツカンは料理する人の気持ちが分かってない』みたいな、よく分からない炎上をしまして、謝罪に追い込まれたんです。たぶんミツカンさんの中の人は乗っかったんじゃなくて、元々これをポストする予定があったのではないかと思って」と推察しながら「めっちゃかわいそうで。あまりにも理不尽な炎上をした」と私見を述べた。
リュウジ氏はさらに「僕は企業さんがズボラ飯を発表するのは超いいと思っていて、『冷やし中華、具なしでいいじゃん』みたいな感じで言ってくれると気持ちが楽になるから、すごい気の毒だし、(投稿を)消さなくて良かったんじゃないかと思う。不快という声が大きくなると、身を引いてしまうんですね、企業さんは」と語った。
その後、ミツカンの商品を使って、具なし冷やし中華を再現。その間も「具なしの冷やし中華、結構いいと思っていて、確かに栄養価は少ないけど、みんな卵かけご飯食べるでしょ、ふりかけでご飯食べるでしょ。あれは許容された方がいい」と繰り返し、栄養補助のためにサラダミックスなどを利用する方法も紹介した。
完成した具なし冷やし中華を実食すると「めっちゃうまい! 麺だけでいい!」と声をあげ、「案件でもなんでもないんだけど、お金もらってないんだけど」と強調。さらに、たれとごま油を使ったドレッシングのレシピやラーメンサラダのレシピも披露した。
リュウジ氏はあらためて「どんな料理も認められるべきだと思いますし、栄養が足りないとなるんであれば、サラダを乗っけたりツナを乗っけたりで補えば、メチャメチャ楽に、おいしいものが食べられるということを皆さんに伝えたくて、緊急で動画を回しました」と意図を説明し、ミツカンの立場を擁護した。
この騒動では、そうめんをめぐり「ゆでるだけで簡単」との意見に対し、一部で「重労働」と主張する投稿が出現し、双方が言い分を書き連ねる展開となっていた。そのさなか、ミツカンは「冷やし中華なんてこれだけでも十分美味しいです」と、麺に自社商品のつゆをかけたシンプルな調理法の写真をアップしてPR。それが「そうめん論争」に“薪をくべる”展開となっていた。その後ミツカンは「この度、当社の8月13日の投稿により不快な思いをさせてしまいましたこと、心よりお詫び申し上げます」などと謝罪。当初の投稿を削除していた。