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ヤマハNMAXのカスタムのオハナシ【オーナーズクラブに直撃取材】


その完成度の高さからカスタム例がちょっと少なめのNMAXだけど、いよいよムーブメントが到来か!?ここではカスタムも走りも大いに楽しんでいるNMAXオーナーズクラブ関東支部のメンバー&マシンをフィーチャー!




PHOTO◉平野 陽/奥隅圭之


REPORT◉モルツ

仲間でありライバル⁉スポーツ志向のツワモノ揃い

 ヤマハの新世代エンジン“ブルーコア”、さらにVVA(可変バルブ機構)を小型スクーターでは初めて採用し、鳴り物入りで二種スク界に登場したNMAX。現在は155㏄モデルも追加されて盤石の布陣を組む同車だが、カスタムシーンにおいては盛り上がりに欠ける面も。要するに「ノーマルで十分過ぎるからイジる必要がない」のである。




 しかし、今回取材したNMAXオーナーズクラブの皆々はそんなことなどどこ吹く風! 全車ガッツリとカスタムされていて一堂に会した姿は圧巻だ。このNMAXオーナーズクラブのメンバーは『みんカラ』で繋がっており、大きく関東と関西に分かれて活動しているという。早速、関東支部のリーダー、G's MAXさんに話を聞いてみた。




「メンバーはほとんどが40代で、中には60代の方も。ビッグバイクに疲れて乗り換えた人から、数十年ぶりに復帰したリターン組まで様々です。NMAXは国内パーツがあまり多くないので、海外ブランドを組み合わせてカスタムを楽しんでいます」。




 誰かがカスタムすれば、自分も負けじと躍起になって……。通勤用に買ったのに、いつの間にかカスタムをして走りに行くのが目的に!「定期的にオフ会も開催してツーリングにも行きますよ。ほぼ毎日乗るけど、みんな燃費は気にしていなくて“もっと速く、気持ちよく走りたい”というオーナーが多いですね。今後、カスタムシーンの土台が整えば、シグナスXなどのようにアフターパーも増えていくんじゃないかなと期待し


てます!」。




 それでは早速、オーナーたち渾身のカスタムマシンをじっくり見せてもらいましょう!

カスタムの定番MENU CHECK! 今回取材した7名全員が行っている二つのメニューをピックアップ!

「ボアアップでモアパワーを獲得!」


125㏄ベースも半数ほどいるが、純正流用のシリンダーヘッドや社外製キットで全員が155 ㏄以上に排気量をアップ済み。なかなか手を入れづらいエンジン部分だけど、仲間内でパーツの情報を共有し、組み方や耐久性などを研究できている証だ。

「タコメーターで回転数をチェック!」


NMAXには回転計はない。スポーツ性を重んじる彼らは後付けのタコメーター(AutoGauge製など)を純正メーターの左側にセットして走りに興じている様子!他にもフルコンや水温計なども備え、通勤に役立つスマホホルダーも抜かりなし!

電飾にもこだわった極彩フルチューン

OWNER:G's MAX MACHINE:NMAX155

 カムイ八王子オリジナルの178㏄ボアアップキットやKOSO製ハイカムを装着。マフラーはWR’S 製のNC700用エキパイとオーヴァーレーシング製TTフォーミュラのチタンサイレンサーを組み合わせたワンオフ品で、吸気にはKOSO製の大容量インジェクターを使用し、これらをaRacerのフルコンで細かにセッティング。


 他にもエンデュランス製のエアクリを加工して吸気効率を高めたり、発電ローターを強化するなど自作加工が満載!中でも注目なのが前後の灯火類。緑や紫などに発光するLEDプレートやシーケンシャルウインカーといった、電飾でも魅せるドレスアップはサスガだ!

aRacerのRC mini5フルコンに加え、ワイドバンドAFセンサーのAF-1、DG-1マルチメーターのフルコンボ!スマホで燃調できるお手軽さも魅力。

展示イベント用に製作した灯火類。オートビジョンLEDプレート&ファイバーを忍ばせて数十色に発光し、カラーは手元のリモコンで変更可。

走行性と機能を備えた“通勤特急”

OWNER:STROKER MACHINE:NMAX155

 ボディ&ホイールをトヨタ純正色で塗装した個性派! 183㏄キット、プーリー、大径ブレーキディスクなどメインの箇所にTDR製パーツをチョイスし、これに前後YSS製サスペンションやブレンボキャリパーを組み合わせて走りのポテンシャルを強化。その一方で、大型スクリーンやハンドガード、43ℓの大型トップケースを備えて往復30kmの通勤を快適にこなす『通勤特急』に仕上げた!

YSS製プリロードアジャスター付きスプリングに加え、280㎜ディスク、ピレリ製ディアブロスクータータイヤなど足周りも申し分なしのスペック。

KOSO製の電圧計と水温&油温用のラウンドメーターをステム右下にビルトイン!

お手軽ボアアップで脱・二種スク

OWNER:TOYOMAX MACHINE:NMAX

 ボディ色に合わせて赤のアルマイトパーツを散りばめ、各部のカーボン柄や黒のサイドカバーによってオリジナリティを演出。こちらは125モデルをベースに155用純正シリンダーを使って排気量アップ。現在はaRacerのフルコンを投入して余すことなくパワーを発揮できるようになり、一層充実したNMAXライフを満喫しているそうだ。

クロライト製のアルミLEDフォグランプをフロントフェンダー右位置に取り付け。夜間の非視認性とドレスアップを両立!

プーリーやクラッチ、センタースプリングなど駆動系はNCY製を中心に構成。クラッチアウターのみKOSOを採用する。

TOPIC01 NMAXオーナーのお助けショップ

ミニバイク用パーツを中心に扱い、長年レースでも活躍するカムイ八王子が本格的にNMAXのカスタムを開始。ボアアップキットやハイカム、プーリーといったパワーパーツからアルミハンドルポストLEDテール、スクリーンなどオリジナル(東京24区)を幅広くラインナップ。もちろん組み付けも対応する。話題のaRacer製フルコンも半年以上をかけて独自の取説を製作したという力の入れっぷり!
カムイ八王子 東京都八王子市下柚木1245-1 ☎042-678-0123 URL:http://www.softpower-hachioji.co.jp/

耐久性に優れるセラミックメッキシリンダーと鍛造62㎜ピストンなどがセットになった178㏄ボアアップキット(2万9700円)。

こちらはカムイ八王子・瀧田代表の私物。エンジンや駆動系の他、マフラースライダー(1404円)やカスタムシート(1万8360円)を装着している。

TOPIC02 コスパ抜群のりやリヤショックが登場!

レースで培ったノウハウをフィードバックしたビームーンファクトリーの〝Z-1リヤサスペンション〝にNMAX用が仲間入り。自由長は純正同寸の330㎜とローダウン設計の300㎜の2種類。プリロード調整は無段階、伸び側減衰は36段階から調整OK。ハイエンドサスがリーズナブルにGETできるぞ。
BMF NMAX用 Z-1リヤサスペンション 3万7800円 URL:http://b-moon-factory.com/index.php

様々な路面状況や走り方に対応できる不等ピッチのスプリングを採用。プリロードは無段階で調整可。
大径アジャスターの採用により減衰力調整がしやすい。ダンパーロッドは高剛性のφ14㎜サイズ。



モトチャンプ2019年1月号

■巻頭特集■


「クロスカブFUN!!」


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