日産自動車は11月28日、同日発表した「Nissan Energy」のコンセプトをデモンストレーションする「Nissan Energy Home(ニッサン エナジー ホーム)」を日産グローバル本社ギャラリーにて公開した。このデモンストレーション・ハウスには、ソーラーパネルと「日産リーフ」、同車のバッテリーに蓄電された電力を家庭での電力ニーズに合わせて供給する「Vehicle to Homeシステム」が設置されている。
日産は「ニッサン インテリジェント モビリティ」の重要な要素である「ニッサン インテリジェント インテグレーション」の一環として、家とクルマの間で電力を相互供給できるような、つながる社会の構築を目指している。「Nissan Energy Home」は、屋根に設置されたソーラーパネルで発電した電力や電力網から供給される電力が、室内の電化製品を動かし、照明を照らすまでの電気の流れを見ることが可能で、「Nissan Energy」についての理解を促進していく。
「Nissan Energy Home」のデザインは、日産のグローバルデザインを担当する専務執行役員のアルフォンソ・アルバイサ氏と、彼が率いる空間デザインチームが手がけた。木材と中の見える透明な壁に囲まれたモデルハウスは、日本の伝統文化と近代性を表現しており、洗練されたスタイリッシュさと自然を感じさせるデザインとなっている。フローリングや壁に沿って点灯するブルーのイルミネーションが、ソーラーパネルや「日産リーフ」のバッテリーから供給される電気の流れを示している。また、開放感のある間取りは、電気の流れに沿って各部屋を自由に行き来できる設計としている。