日本特殊陶業は、簡易・選択型コンパクトマルチガス計測システム(NCEM)の販売を開始した。
近年、世界各地域で排気ガス規制が厳しくなる中、路上走行時における排気ガスの計測が求められている。特に欧州地域においてはRDE(Real Driving Emissions)規制が2017年9月に導入され、実走行中に排気ガス内の物質を測定することができる機器へのニーズが高まっている。
日本特殊陶業は、このニーズを先取りしつつOEM向け排気ガスセンサを最大限活用、車両開発や評価、市場における排気ガス調査用途等をターゲットにコンパクトマルチガス計測器(NCEM)を開発した。
NCEMは、幅広い用途での使用が可能な小型軽量排気ガス計測システム。OEMセンサとして実績のあるNOx(窒素酸化物)、O2(酸素濃度)測定の他、ディフュージョンチャージャー型原理方式に同社最新のセンシング技術を組み合わせたPM(煤の質量濃度)およびPN(煤の粒子数)の測定も可能だ。また、センサを直接排気管に取り付けることからリアルタイムかつ応答性に優れている。
今後は、顧客のニーズに応え、測定パラメータやデータ分析機能の拡充など逐次アップデートをしていく。
⑤アフターケア
・販売後も、顧客のさまざまなトラブルの対処、交換部品の供給を行うグローバルサービス体制を構築