大阪モーターサイクルショー内のアライヘルメットのブースでは、今回のモーターサイクルショー開催直前に発表されたばかりの新しいオープンフェイスヘルメット「VZ-Ram」が早くも展示され注目を集める。また、既存のモデルにも2018年のニューグラフィックが追加されていたり、コンセプトモデルが展示されていたりするなど、見所の多いブースとなった。(PHOTO&REPORT:山下博央)
アライヘルメットは大阪モーターサイクルショー開催前に新型のオープンフェイスヘルメット「VZ-Ram」を発表。公に展示されるのはこの大阪モーターサイクルショーが初めてとなり、来場者の注目を集めることとなった。
VZ-Ramは同社のトップモデルとなるフルフェイスのRX-7Xで採用されている「VASシステム」を、オープンフェイスヘルメットで初めて採用しているのが一番のポイント。このVASシステムは安全性を追求する同社が開発したシールドシステムで、衝撃を受けやすいヘルメット上方の保護スペースをできるだけ広くし、衝撃を受けた際に、その衝撃を滑らせて逃がすことを狙ったもの。従来のシールドシステムと比較すると24mmほどシールドシステム本体を下げることができ、保護スペースをより広くとることを可能としたのだ。これにより、万が一の転倒などによる頭部への衝撃を緩和でき、安全性を向上させることにも繋がっているのだ。
さらに安全性能を向上させているほか、帽体に新素材を使い軽量化も実現。内装なども変更することで被り心地も向上しているという。また、ツーリングの際に便利なプロシェードシステムもオプションで装着が可能となっている。
また、アライヘルメットのブースには昨年秋に発売を開始したクルーザー向けのフルフェイス「XD(エックス・ディー)」も展示。"唯我独走。"をキャッチフレーズとしたXDは圧倒的な威圧感を持つデザインで、今まさに注目を集めるフルフェイスヘルメットとなる。また、RX-7XやXDは新グラフィックも展示され、特にXDではASTRO-IQで人気だった和風のグラフィックも復活。さらに、ブースの一角には「Concept-X」と呼ばれるフルフェイスが展示されていたが、これは旧車オーナーなどの要望に応えて現在企画検討中のヘルメットとのこと。現行のヘルメットで採用されているディフューザー類を配したシンプルな帽体を採用しており、今後モーターサイクルショーなどのイベント会場で展示し、ユーザーからの声を聞きながら商品化を検討していくという。