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MTモードが峠で楽しい! スズキ・スカイウェイブ250 タイプM【スクーター試乗レポ】


250ccスクーターではトップレベルの26psというエンジンパワーを5種類の走行モードで操ることができる。特にミッション車さながらの走行フィールを楽しめるMTモードは、ワインディングでこそ実力を発揮位する本格的な性能を誇る。

スズキ・スカイウェイブ250 タイプ M

73万4400円

■■実力分析結果■■


・加速力……………………………7Point


・最高速……………………………8Point


・実用性……………………………6Point


・コストパフォーマンス……6Point

重量級ボディを加速させる漲るパワーの電子制御CVT

90年代後半に登場したスズキ初のビックスクーターがスカイウェイブ。


現在でもスズキの250㏄クラスの主力となっている。この車両にはベーシックなタイプSに加え装備によっていくつかのモデルがあり、今回試乗したタイプMは通常のCVTに加速重視のパワーモード、マニュアルシフトの7速、自動的に変速を行うマニュアルアシストなど計5つの走行モードを設定している。




実車を前にして思うのは250としてはとても大きくて重いこと。しかし、この重さは走り出すと安定感と乗り心地の良さにつながっている。マニュアルシフトは単なるギミックであまり必要ないのではないかと思ったが、使ってみるとこれが面白い! 高回転まで引っ張ってシフトアップしていくと通常のCVTより明らかに速く、高回転までスムーズに回るエンジンとの相乗効果でそのフィーリングを存分に楽しめる。




ハンドリングも同クラスのスクーターを超えた安定感があり、特にコーナーで倒しこんでいったときのフロントの落ち着いた感じは最高。自然に車体がバンクして旋回していく。ひとつ気になったのはパワーをかけたときにリヤが持ち上がる動きが大きかったこと。




柔らかく沈み込んでいるサスペンションがトルクで伸びるからなのだが、その影響でハンドルをフルに切ってUターンしようとした時、ブレーキを併用しているとギクシャクしがち……。お尻の落ち着かない感じがして、人によっては気になってしまうかもしれない。(後藤武)



後藤 武>>>


オートバイ誌クラブマン元編集長。顔に似合わず繊細な感覚の持ち主で、各車の違いを読み取る。
バーハンドル仕様で幅は約740㎜。メ ッキを多用し、ショートスクリーンなどで上質な雰囲気を醸し出すコックピット。
4連のアナログメーターを配し、中央の液晶には走行モードや外気温、燃費計測などを表示する。


Y字型の変形スポークがスタイリッシュ! ブレーキディスクは前φ260㎜、後φ210㎜を備える。
タイプMはタイプS他とは異なり、左右にランプを配した独自デザイン。リヤスポイラーはグラブバーも兼ねる。


黄色スイッチで無段変速、7AT、7MTモードへ切り替え可。灰色スイッチでパワー(高回転変速)に切替わる。
鍵を持っているだけでメインスイッチの操作やエンジン始動、収納部などのオープンが行えるスマートキーを採用。


佐川健太郎‘S IMPRESSION

シフトチェンジで思い通りの走りを堪能


「タイプMの 十八番 であるT-SHIFTはAT、MTともに7速あり、シフト操作で回転数をコントロールできるのはバイク的でおもしろい。特に下り坂でエンブレが欲しいときなどはMTモードが重宝する。650LXにも通ずる重厚感のあるボディは大迫力」

佐川健太郎>>>


バイクジャーナリスト、「ライディングアカデミー東京」校長、日本交通心理学会員などいくつもの顔を持つ。愛称はケニー佐川。
Specifications


■全長×全幅×全高 2270×760×1225㎜ ■シート高 710㎜ ■車両重量 221㎏(装) ■総排気量 249㏄ ■エンジン種類 水冷4ストDOHC4バルブ ■最高出力 26ps(19kW)/7500rpm


■最大トルク 2.5㎏m(25N・m)/6000rpm ■燃費 No Data ■燃料タンク容量 13ℓ ■ブレーキ (前後)ディスク ■タイヤサイズ (前)120/80-14(後)150/70-13

2017-2018年 最新スクーターのすべて

モトチャンプ監修


大量試乗コメント付きスクーターバイヤーズガイド の 2017-2018年版。


スクーターを狙っている人必見の参考書!


「使い勝手リアル解剖」と称して、収納スペースの比較や燃費テスト、GPSロガーを用いた加速性能テストなど雑誌ならではの企画が目白押しです。

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