高い精度とクオリティ、デザイン性も秀逸 進化する直系ブランド
トヨタ、ホンダ、日産、スバル、それぞれの自動車メーカーが展開している、オリジナルのカスタマイズブランド。“純正エアロ”という言葉で表現される場合もあるが、ここ最近の進化が目覚ましい。そんな直系ブランドたちの歴史と魅力を探っていく。
メーカー直系&ディーラーオリジナルブランドVol.4
TRD/ティーアールディー
レース、ラリーで得たノウハウをエアロキットに余すことなく注入
モデリスタと双璧をなすトヨタのカスタマイズブランドTRD。ビジュアルを追求するモデリスタに対し、モータースポーツをメインに展開しているのがTRD。
トヨタが参戦するレーシングチームの車両開発を手掛け、世界各地で行われているレースに車両メンテナンススタッフを送り込んでいる。またWRCやWEC、そしてF1といった世界のトップカテゴリーに挑戦する数々のマシンを開発してきた、
ドイツのTMG(TOYOTA Motorsport GmbH)の空力開発チームで研究を重ねてきたスタッフも数多い。そんなノウハウをエアロパーツの開発にもフィードバック、と言われると「本当に!?」と思ってしまう人も少なからずいると思う。しかし、エアロ開発すべてにおいて空力や機能性が考えられているのはまぎれもない事実。
そもそもエアロデザインを決める前に、ベース車の空力を確認する評価ドライバーがクルマの性能を徹底的にチェックする。そこからどんなデザインのエアロパーツを装着すれば安定性が増すのか?といったことを考える。
「ミニバンに必要ないでしょ?」と思いがちだが、全高が高く、高速走行でフラ付きがちなミニバンこそ、空力を考えられたエアロキットを装着することで、走りの安定感が劇的に変化するという。モータースポーツで培ったリアルな空力性能、味わってみませんか?
最新モデル“RAV4”にも注がれた空力、ダウンフォースなどの機能性
【RAV4 TRD Steet Monster・対応 G/X】
RAV4は、前方からの空気をボディ下へ流れにくくするエアロ形状がテーマ。空気をボディ上に流すことでダウンフォースを与え、高速走行時のバタツキを抑える。
目に見えない、サイドスカート内側はエアロ内に空気がたまらないように全て蓋でとじられている。ボディ下の空気をスムーズに抜くための配慮。
リアバンパーも効率的に空気が抜けていくような設計でデザインされる。空気の流速があがる=ダウンフォースが効くということにもつながる。
【PARTS SPECIFICATION】
【RAV4 TRD Steet Monster・対応 G/X】
フロントスポイラー(LED付き) 7万6000円(8万円)
フロントスポイラー(LED無し) 4万1000円(4万5000円)
サイドスカート 7万2000円(7万6000円)
リアバンパースポイラー 3万8000円(4万2000円)
オーバーフェンダー 11万6000円(12万円)
バックドアガーニッシュ 2万円
ルーフラック 15万円
ルーフラック用クロスバー 8000円
マフラー/ハイレスポンスマフラーVer.S 12万円
ホイール/TRD TF X-Limited&ナットセット(20×735+36) 22万4500円/1台分
タイヤ/ミシュラン・ラティチュードスポーツ3(245/45-20)
※( )内は塗装済み価格。
プリウスやシエンタに空力が必要なの? という素朴な疑問も感じるが、高速走行での安定性、コーナリング性能が高まるという話は説得力がある。走りに不安を感じていた、それを解消するためのエアロキットという選択肢もあり。
LINE UP
50プリウス、シエンタ、ハリアー、C-HR、カローラスポーツ、タンク、ハイラックス、プリウスPHV and more.
取材協力はコチラ トレッサ横浜
大型複合施設“トレッサ横浜”には、トヨタ全チャンネルのディーラーに加え、GRガレージまで併設されている。幅広い客層が足を運ぶので、TRDをはじめとするエアロキットを装着した展示車も数多く並べられている。フラッと立ち寄れるアットホームな雰囲気も気軽に足を運びやすい。
【INFORMATION】
住所:神奈川県横浜市港区師岡町700番地
電話:045-534-2200
営業時間:10:00〜21:00
https://www.tressa-yokohama.jp
スタイルワゴン2019年8月号より
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