【連載|SWドレナビ的クルマinfo.006】
タイヤのお掃除やメンテナンスしてますか?
タイヤをきれいに保つ方法
クルマと路面との接点となるタイヤは、走行性能、静粛性などあらゆる面において、大切なパーツ。でありながら、普段メンテナンスや手入れを怠りがちなポイントでもある。そんなタイヤのメンテナンスやお手入れ、あなたはしていますか?
タイヤのお手入れ。まずはきれいに
タイヤのお手入れと聞くとなんだか難しそうだし何をどうすればいいかわからないという人もいるかもしれない。そんな人のために簡単にできるタイヤのメンテナンス方法やきれいに保つ方法を紹介したい。まず、気にしたいのは見た目。例えばカスタムしたクルマでも、ホイールは綺麗に磨かれているのに、タイヤが汚かったりするとその魅力も半減してしまう。オフ系カスタムなど、汚れているのがかっこいいという場合もあるかもしれないが、普段は見た目はきれいにしておきたい。
タイヤ自体は水洗いだけできれいになる場合もあるが、汚れがひどい場合にはシャンプーなどを使って汚れを落として、水で洗い流す。汚れたタイヤの場合は洗うだけでも見た目のイメージは大きく変わる。タイヤを洗う時の注意点として頭に入れておきたいのが地面との設置部分。ここはどうしても洗いにくく、特に低扁平のタイヤや引っ張り気味のタイヤは余計に洗いにくくなる。できれば洗うときにタイヤを半回転させるくらい手間を掛けて、均一にきれいにしておこう。少しの手間だがしっかりと洗うためにも実践したい。
きれいになればワックス、艶出し剤で保護
とりあえずタイヤをきれいに洗えたらタイヤ専用のワックスや艶出し剤を使おう。タイヤを洗うとどうしてもタイヤ自体の艶がなくなってしまうことが多く、場合によってはサイドウォールなどが白っぽくなってしまうこともある。ワックスや艶出し剤を使用することでタイヤ自体が黒光りし、見た目にもきれいで引き締まって見える。また、多くのタイヤワックスや艶出し剤にはコーティング効果があり、汚れがつきにくくなったり紫外線による劣化を防いだりしてくれる。きれいになったタイヤを長持ちさせるためにも是非使いたい。市販で多くの製品があるので販売店などで確認してみよう。また、タイヤワックスや艶出し剤を塗るときにも低扁平のタイヤや引張り気味のタイヤでは洗うとき同様に塗りにくい場合があるので半回転程度タイヤが回るように車を移動させまんべんなく塗りつけるのが良い。また、注意点としてはワックスや艶出し剤はタイヤの側面への使用が基本。トレッド部と呼ばれるいわゆる地面と設置するところにまではみ出て塗ってしまうとタイヤのグリップ性能に影響が出る場合があるので注意しよう。季節柄スタッドレスとの履き替え時にもこういった処理をおこなって保管しておくと劣化防止にもなる。保管時はタイヤカバー等を使うと、さらに劣化防止となるのでこういった商品も活用したい。
きれいにしたついでにもう一手間
折角タイヤをきれいにしたのであれば、もう一手間かけてタイヤのチェックをしよう。基本的なチェックとしては、残り溝のチェック、片減りがないか、空気圧は充分か、トレッド面に異物が挟まったりパンクの危険が無いか、など。
まずは目視で判断できる残り溝や片減りのチェック。タイヤのサイドウォールにスリップサインがある場所を示すポイントがあるので、その先にある溝をチェック。溝内にあるスリップサインがブロックと同じ高さになっていないかをチェックしておこう。最近のミニバンはFF車が多く、フロントタイヤの減りが早くなる傾向にあるので、定期的にチェックして、前後タイヤで減りの差を感じたら、前後のローテーションをおこなうと良い。片減りは、タイヤの内側と外側に極端に減っている部分がないかを確認する。ローダウンしてキャンバーを付けているクルマは、タイヤの内側がとくに片減りしやすい。タイヤの内側はなかなか気づきにくいのでハンドルを大きく切って見ることでチェックしやすくなる。片減りがひどいとパンクの原因にもなるので、定期的に確認しよう。タイヤによっては内側と外側を入れ替えることも出来るタイヤがあるので場合によっては入れ替えよう。残り溝や片減りを確認するときに、溝にはまり込んだ小石などがあれば取り出しておくこともお薦め。挟まったままだと、走行中に抜け飛んだ際、ボディなどを傷付けてしまう可能性もある。
最後に空気圧の確認。規定の空気圧が入っていない状態だとタイヤの側面を痛めたりする原因になるし、燃費にも影響する。それに見た目にも良くない。規定の空気圧が入っているかどうかをチェックしておこう。自分でエアゲージを持っていない場合でも、カー用品量販店やガソリンスタンドなどでチェックやエアの注入ができるので、ガソリン給油や買い物のときなどに上手く活用しよう。
[Text by 藤本壮啓 スタイルワゴン・ドレスアップナビ]