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【アゲ軽 質問箱】車高を上げる前に知っておきたい! LIFT-UP STYLE Q&A


K-CAR のリフトアップについての一問一答です!


昔から軽カーのリフトアップ文化はあったが、ブームになったのはここ3〜4年ほど。ローダウン系のイジりに比べると、認知されていないノウハウもまだまだ多い。ということで、ここではビギナーが疑問に思うであろうアレコレを一気に回答。車高上げにチャレンジする前にしっかり覚えておこう。


Q1 車高アップのメリットとデメリットを教えて!




スタイル以外のメリットとしては、ロードクリアランスが広がって走破性能がアップすること。四駆ベースでA/TやM/Tタイヤを履かせれば、舗装されていない悪路も走れたりする。また視点が高くなることで遠方まで視界が広がり、運転しやすくなる一方、直前直左に死角ができやすくなるデメリットもあり。視界に関しては車検も厳しくなっているので、補助ミラー装着を推奨したい。



その他、カーブでロールしやすくなったり、大径タイヤを履くことで出足が遅くなったりロードノイズがひどくなったり、燃費が悪くなったりもする。



決していいことずくめではないのだ。


Q2 アライメント調整も必要なの?




構造上、フロントは車高アップに伴ってキャンバー角がポジティブ方向に変化するため、キャンバーボルトなどで補正しなくてはならない。そして同時にトー角も狂うので調整が必要だ。これらはチョイ上げレベルでも必須のメニュー。

またエブリイやハスラーなどのスズキ車は、車高が変わるとリアのタイヤ位置が左右にズレる。このズレは調整式ラテラルロッドに交換して補正するか、ブラケットで純正ラテラルを正しい位置に戻せば解決できる。



チョイ上げキットにはキャンバーボルトが付くことが多いです。


Q3 車検が通る・通らないの車高のボーダーラインは?




よくいわれるのが「車高の上下は40ミリまで」という基準だが、正確には「指定外部品」を使って40ミリを越える車高アップ&ダウンが車検NGということ。「指定部品」の扱いになるコイルバネを使って上げるなら、40ミリ以上車高が上がってもルール的には問題ない。

といっても、全高2mを越えた場合は軽自動車の規格に収まらなくなるので×だ。またリフトアップブロックは「指定外部品」に当たるため、41ミリ以上の車高アップはNGだが、構造変更すれば合法となる。

ちなみに継続車検の場合なら、タイヤで上がった分の車高は問われない。

※いずれの場合でも、現場の検査官の判断で車検NGになる可能性もあるのでご注意下さい


Q4 車高アップの構造変更ってどうやってやるの?




手順自体は簡単。検査協会にクルマを持ち込み、検査ラインを通って車検を受け、最後に「構造変更です」と検査官に伝えれば、再度高さを測定してくれるので、それを車検証に記載してもらうだけ。特に書類を用意する必要もないし、ユーザー車検経験者なら問題なくできるはず。費用は通常の車検代+検査手数料2000円弱くらいだ(検査協会のある地域によって若干異なる)。


Q5 無理せずに履けるタイヤサイズを知りたい!




リフトアップ量や車種によって大きく異なるので、いちがいにはいえない。

あくまで参考として例を出すなら、チョイ上げの17エブリイだと165/65R14でギリギリ。165/60R15になるとインナーに干渉する可能性が出てくる。

ハスラーのチョイ上げだと、純正サイズの165/60R15は当然大丈夫だが、165R14になるとライナーの一部カットが必要になりそう。

軽トラは500ハイゼットは2インチアップで165R14まで行けるが、同条件の16キャリイは極端にタイヤハウスが狭く、145R13レベルでキツキツだ。











































タイヤサイズタイヤ外径
145R12542ミリ
145R13568ミリ
165R14626ミリ
185R14659ミリ
195R14675ミリ
165/65R14570ミリ
165/60R15579ミリ
175/80R15661ミリ



大径タイヤを履くにはフェンダーライナーやバンパーのカットが必要に


Q6 ガッツリ上げたらジムニーみたいに岩場もイケる?


基本的にはムリ。

もともとジムニーはオフロードで活躍すべく作られたクルマで、フレームも足まわりも他の軽カーとはまったく違う。いくら車高を上げても、ジムニーのような岩登りはできないぞ。

しかし、↓のように、ジムニーの足まわりを移植するという荒技を使えば話は別だが…。そうでもない限り、純正よりちょっと走破性が向上するくらいと思っておいた方が安全だ。



キャリイにジムニーの足まわりを移植したZEALのデモカー


Q7 リフトアップ車だから気をつけたいことは?


大径タイヤを履くケースが多いと思われるので、そうなると足まわりに掛かる負担も増大。特にストラット上部のサポートブッシュや、ハブベアリングは劣化しやすくなる。ガタガタ異音が出たり振動が増えてきたら赤信号。そうなる前に、年に1度くらいはショップでチェックしてもらうといいだろう。また車高を上げるとアライメントも狂うが、光軸も狂う。これはDIYで直せなくもないが、きちんと車検が通るレベルに修正するのは難しい。ショップに頼むのが無難だ。




ショック上部のゴムブッシュが劣化しやすくなる。




ハブベアリングに掛かる負担も大きくなってしまう。




車高を上げたら光軸も調整しよう!


【アゲ軽 CUSTOM GUIDE 2018】   〜KCAR SPECIALドレスアップガイド Vol.20〜



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