リム視点でお気に入りの1本を探す
HOMURA/2×7RA & VERSUS/VS250LC
ホムラ/2×7RA & ベルサス/VS250LC
今年バズるのはどんなデザインか、どんなカラーか。ホイールのトレンドを占う場合、最も重要となるのはこのふたつの要素だと思う。けれども何か大切な要素を、忘れてしまってはいないだろうか。そう、リムの存在である。ただしこれから重要なのは、深いかどうかだけではない。ずっと見逃されてきた要素。そのリムは純粋にカッコいいかどうか、である。
そもそもリムに対する概念は、デザインホイールが誕生してからずっと、大きく変わったことがない。
ノーマル、リバースという工法にこそ差異はあるが、このリムのデザインや魅せ方で勝負しよう、という傾向は長年、シーンを見渡しても生まれてくる気配すらなかったように思われる。あったとしても、深いか浅いか、アールがかっているか、それともエッジが効いているか、といった程度だった。
けれどもここ数年、デザイン性や個性にこだわったリムを持つモデルが、徐々に増えてきている。端を発したのは、アメリカ生まれのビードロックリング。ここから徐々にフランジ上へデザインを凝らしたり、ピアスボルトやドリルドピアスをあしらうといったリムを魅せる手法が広がり始めたのだ。
そんなリムで魅せるという手法にいち早く注目し、リムに対する新しい概念を打ち出してきたのが名門、レイズ。彼らが提案するのは、外周視点とフェイスデザインの融合という、かつてない手法だ。
外周視点とは文字通り、デザイン外周部にアイキャッチを配置することで、フェイスというキャンバス自体を拡大させ、デザインの自由度と視覚的なデカさ感とを強調するための手法。
ここにレイズはリム単独ではなく、フェイスデザインを融合させるという、かつてないアプローチを実現。これがベルサスVS250LC、ホムラ2×7RAで採用されたRALC=レイズアラウンドリップコンセプトなのだ。
リムまでをディスクデザインのひとつとして取り込み、ディスクとリムとの境目をなくす。さらにマシニング加工やカラーの差し方での仕掛けも取り入れ、リム単体での美しさや存在感も強める。それがRALCの醍醐味であり、アドバンテージ。
魅せるリムで、ライバルに差を付ける。そんなリム視点の選択が、今年は確実に、来る。
第二弾、第三弾ではRALCを採用し、リムの新たな見せ方を具現化させたレイズの2021年最新モデル、ベルサスVS250LC、ホムラ/2×7RAのディテールに迫ります!
スタイルワゴン2021年3月号より
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