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【乗りたいと思ったクルマがたまたまFCV】トヨタMIRAIから見える明るい未来


水素を使用して電気を作るFCV
排出されるのは水だけなんだって

2020年12月に新型MIRAIが発表された。このクルマ素直にカッコいい。だけどMIRAIのバリューは、なによりクリーンなこと。なぜなら水素を燃料として走る究極のエコカー。ハイブリッド、EV、FCV等々、地球環境に優しいクルマの選択肢は数多あるが、今後どうなっていくのだろうか? コロナ渦といういつもとは違う年の初めに色々考えてみた。
トヨタ 未来 mirai 水素自動車 FCV


この原稿を書くにあたってFCVとかハイブリッドとか色々とネット検索していたら「トヨタ自動車75年史」に行き着いて、トヨタハイブリッド車開発の原点はガスタービン搭載のトヨタスポーツ800で、1977年の第22回東京モーターショーに出展していたという。

その年表を見ていくとEVもFCVも1990年代から開発が進められている。それ考えると私なんぞが環境に優しいクルマを語るなんてのは、100万年早いのだが…しばしのお付き合いを。

一充填で850㎞の航続距離とか、軽量・高剛性で意のままの操縦安定性とか、あくまでもカタログ上だけれど、スペックで見る限りMIRAIのパフォーマンスは凄い。そしてなによりカッコイイ。

特に2019年の東京モーターショーでMIRAI Conceptを初めて見た時素直にカッコいいと思った。個人的には初代も実は結構そのスタイルは独創的で気に入っていたのだが。

そういう意味では、2代目は独創的と言うよりは先進のスポーティな出で立ちで、クルマ好きに訴えるスタイリングだと思った。ホイールなんて上級グレードは20インチ。

FCVだからというより、カッコいいMIRAIがFCVだという事実。トヨタの「乗りたいと思ったクルマがたまたまFCVだった」というセールストークにまんまと載せられている感はあるものの、たしかにEVだろうがFCVだろうが、近い将来基本は電気で走るクルマが主役になるのである。

日本では2050年に温室効果ガス排出ゼロ、脱炭素社会の実現を目指していて2030年代半ばに新車すべての電動化を検討しているという。ということはつまり、少なくとも令和元年生まれの人が免許を取る頃には、ガソリン&ディーゼルエンジンだけの、つまり内燃機関だけの新車はなくなっているということだ。

現状、日本ではハイブリッドカーが主流だが、さて10年後、15年後はどうなっているのだろうか? たんに環境問題だけではなく経済ありきの話なので、どうなるかは「?」である。

世界的潮流はEVらしいが、個人的には水素エネルギーがとても気になる。ただしインフラや安全面、コスト面等々、クリアすべき問題が多々あるそうだ。

ところで話は変わるが、私が生まれた頃音楽はレコード盤だったのがCDに代わり、今じゃネットでサブスクで聴く時代。それほど技術の進歩はめざましいのだけれど、昔も今も変わらないのは、良い音楽を聴きたいってことだ。

それはクルマも同じ事でスタイルワゴン的には、エンジンだろうがハイブリッドだろうがEVだろうが、FCVだろうが関係ない。要は「カッコ良いクルマに乗りたい」に尽きるで良いのではないかと? 敢えて言うならFCV搭載のカッコ良いミニバンやSUVを見てみたい。

低重心と力強いワイドな踏ん張り感が際立つ新型MIRAI。重心を後ろに引いた流麗なラインが、FRならではのスポーティな躍動感を感じさせる4ドアセダンだ。
12.3インチの大型センターディスプレイとメーターに一体感を持たせたコクピットまわり。随所に革と金属調加飾をあしらった上質でモダンな室内空間。

●水素と酸素が反応して発電

「【乗りたいと思ったクルマがたまたまFCV】トヨタMIRAIから見える明るい未来」の1枚めの画像


水素タンクに充填された水素と酸素をフロントのFC(燃料電池)スタックで反応させ発電、リアのモーターを駆動。先代はFFであったが新型はFRに。ボディの高剛性化でハンドリングが向上。またパワーユニットを最適に配置することで低重心化と前後重量バランス50:50を実現している。

トヨタから超小型EVが新登場

2020年、もう新型車は出て来ないだろうというタイミングで発表されたのが、2人乗りの超小型EV「C+pod(シーポッド)」。12月25日に発表されたこのシーポッドは、EV普及に向けて検討を進めてきた法人ユーザーや自治体などに向けた限定販売車。個人向けを含めた本格販売については、2022年を目途に開始する予定だという。

[スタイルワゴン・ドレスアップナビ編集部_赤嶺文昭]

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