群雄割拠のコンパクトクロスオーバーSUV! 個々のキャラクターが明確化
レクサスUX・トヨタC-HR・マツダCX-30
日本だけじゃなく、SUVは世界的に人気が高い。欧州車もアメ車も次々とニューモデルが登場し、SUVが欲しい!となれば選択肢は豊富だ。
日本では、道路事情や駐車場事情もあり、コンパクトなSUVに人気が集まっているように思える。現に、トヨタ・C-HRやライズ、ホンダ・ヴェゼル、日産・キックスなどが月間の販売台数上位に上がってきている。
今回は、コンパクトSUVの中で最も高価なレクサスUX、そしてトヨタC-HR、マツダCX-30を選択肢として、カスタム好きが選ぶなら、どのモデルがいいかを比較検討してみようと思う。
レクサスのSUVラインアップの中でもっともコンパクトなUX。とはいえ、レクサスバッジを付けているだけあり、見た目の高級感は他のコンパクトSUVに比べると抜きんでているように思える。レクサスならではのスピンドルグリルはもちろん、内装の作りもディテールに至るまで質感は抜群に高い。レクサスといえばF SPORTだが、UXにも設定はあり、専用バンパーや専用内装を備え、価格的には450万円を超えてくるが人気が高い。カスタムベースとして考えるとエアロパーツのラインアップもあるが、多いわけではない。比較的シンプルなパーツが多いので、サラッとした軽めのカスタムが似合いそうだ。
C-HRは、レクサスUXとプラットフォームが共用ということもあり、サイズ感で言えばほぼ一緒。コンパクトSUVとしてはもっとも人気を得ているクルマの1台だ。特徴なのは、独特なフェイスもそうだが、リアを絞り込んだクーペフォルム。ボリューミーなフェンダーラインから上を絞り込むことで、ワイド&ローなスタイリングとしているのが魅力。スポーティな装備を加えたGR-SPORTグレードや、6速マニュアルミッションの設定があるのも、クルマ好きには溜まらないポイントだ。カスタムベースで考えると、この3車の中ではもっともパーツが豊富。エアロパーツ、マフラー、チューニング、内装パーツなど、あらゆるパーツが選べるはずだ。
マツダCX-30は、近年のマツダ車らしい、流麗で美しいフォルムが魅力。圧倒的な存在感を持つフェイス、スタイリッシュに絞り込まれたルーフラインなど、見応えのあるデザイン。価格的にはC-HRと大きく変わらないが、新世代ガソリンエンジンSKYACTIVE-Xを搭載したグレードは、330万円〜370万円と高価。カスタムベースとして考えると、UX同様にちょっと選択肢が物足りない。
レクサス・UX
●インテリア
UX200(ガソリン)とUX200h(ハイブリッド)のF SPORTで印象が大きく異なる。写真はグレー×ブラックで落ち着きのあるUX200。F SPORTは赤ベースで情熱的。
●カスタム
他のレクサスと比較すると、専用パーツの少なさは否めないが、クルマのキャラクターにオススメなパーツは充実。カナードやダクトデザインを多用したフラップエアロなどは、UX特有のスポーティな味わいを高めてくれる。
トヨタ・C-HR
●インテリア
後期から全グレードに標準装備となったディスプレイオーディオ。賛否両論あるが見た目はスマート。ピアノブラック調のインテリアパネルが高級感ある雰囲気を作る。
●カスタム
2019年にマイチェン。前期ではカスタムパーツが豊富だったが、後期専用はこれから。C-HRの面白さはオンもオフも抜群に似合うこと。サゲはもちろん、リフトアップやルーフキャリアを積んだアレンジもよく似合う。
マツダ・CX-30
●インテリア
注目したいのは上級グレード のLパッケージ。ドアトリムやインパネの一部に合皮を大胆に使い上質な印象に仕立てている。本革巻のステアリングとシフトレバーは全車標準。
●カスタム
マツダ車といえオートエクゼ!! が真っ先に思い浮かぶほど、新製品開発に積極的。エアロキットもすでにリリースされ、そのほかにもインテリアからチューニング系アイテムも充実。今後さらなるアイテム拡充の予感大。