老舗の本気。オフの年季は伊達じゃ無い。
4×4 Engineering Service
インプレッション:那須一博
リフト量以上の走り こいつはそんなに甘くない
JB64のユーザー層は今までのジムニーユーザーと少し異なる。
乗用車からの乗り換え組などジムニーデビューユーザーが多い。
当然、そういったユーザーはチューニング未経験。
ノーマルでも素晴らしいクルマだが、より個性化を図る手段、走りの楽しさを知らしめるために様々なショップ、メーカーがチューニングを提案している。
4×4エンジニアリングは、そんなユーザーのために取り扱いはノーマル然としながら、走りは別物というサスペンションを提供。
リフト量は30mm。
タイヤ外径をワンサイズアップするのにベストなリフト量といえる。
そこにオリジナルの減衰力調整式ダンパーを組み合わせ、乗り味を大幅に変更。
今回のテストフィールドはオフロード。
このクルマがどれだけヤレルのかチェックだ。
ノーマル比30mmアップというリフト量からサスペンションのロングストローク化はあまり期待ができない。
しかし、このクルマは意外なほど走る。
ブレーキとLSDとの相性が良く、アクセルパーシャルでグイグイ走る。
実は、今回筆者自身が勘違いしていた。
永井氏に「2インチアップの割に足短く無いですか?」と質問。
「えっ? これ30mmですよ!」「えっ! マジで!めっちゃ走るやん!」と前提条件を間違うほどこのクルマは走る。
今回のインプレで、リフト量は最も低い部類。
しかし、トラクション、操安性能、姿勢制御において2インチアップ車両と同等、もしくはそれ以上の性能を発揮。
「山椒は小粒でもピリリと辛い」、そんな言葉を思い出させるのが4×4エンジニアリングのジムニーだ。
お洒落なホイールに、アウトドア装備。
シンプルなアクティビティ仕様はオンオフを選ばない。
ステンレスタイプのリアラダー。
実仕使に耐える本格仕様で、ルックス的なアクセントにもなっている。
ちょっとイケてる、ウッド仕様のルーフラック。
フロア面積が大きく、乗せる荷物を選ばない。
見た目だけでは無いのだ。
走りを支えるカントリーサスペンション。
このダンパーが、リフト量以上の走りを提供してくれる。
ミニコンPROとレスポンスブースターで、大径化された走りをアシスト。
簡単装着でパワーアップだ。
Air/G Massive アルミとTOYOオープンカントリーR/Tの組み合わせは、エントリーユーザーに最適なオールラウンダー仕様。
30mmアップのリフト量との組み合わせは、まさにベストマッチ。
JB64W JIMNY
【外観】
ステンレス製リアラダー 4万1500円
ステンレス製ルーフキャリア 試作品
【チューニング】
シエクル ミニコンPRO 2万8000円
シエクル レスポンスブースター 2万1200円
【サスペンション】
カントリーサスペンションキット(74642-33LS)
19万3800円
(内容:カントリーサスペンションコイル・ビックカントリーショックアブソーバー&ステリングダンパー・ラテラルロッド前後一式・偏芯ブッシュ・各種ステー類)
【タイヤ&ホイール】
Air/G Massive 5.5J ×16 +22
トーヨー・オープンカントリーR/T 185/85R16
4×4エンジニアリングサービス 永井和亨さん
4×4エンジニアリング一押しホイール
シルバー仕様のAir/G Massiveは、お洒落な印象。
軽やかなイメージで明るい色のジムニーに最適だ。
ブラック仕様の Air/G Massiveは、ちょっとヤンチャなイメージ。
シックでありながら遊び心を忘れないユーザーに装備して欲しい。
問4×4エンジニアリングサービス 岐阜県可児市土田2461-1
0574-25-1050 https://www.4x4es.co.jp
Vol.244 スズキ ・ ジムニー&ジムニーシエラ No.7(2020/6/30)より
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