姿や形が変わっても
似合うのはやはりオフ路線
MITSUBISHI/DELICA D:5
ミツビシ/デリカD:5
デリカはカテゴリーこそミニバンだが、その存在はかなり異色。
悪路走破性が高くボディは堅牢と、オフロードSUVカーのテイストも色濃い、ライバル他車とは似て非なる存在だ。
カスタムも独自の世界感を持っており、“インチアップ+ローダウン+エアロ”の定番路線ではなく、車高はリフトアップが人気で、ローダウン派は少数。
あえて純正のままというケースも多い。
エアロに関しては、いわゆるスポイラー的なモノはほとんど存在しない。
金属系バーやオバフェンで武装するワイルド系が(アーバン色が強まったと言われる新型でも)、先代の前期車同様人気と、代えうる物がないミニバンなのだ。
人気が高いだけに、専門店があったりユーザーが多かったりと土壌は万全。
ガッツリ楽しめる!
リフトアップは乗降性が変わる
リフトアップは乗降性が変わる。そのあたりにも配慮をしてカスタムを楽しもう!
印象を左右する“車高”のお好みはドレ!?
イチバン人気のLIFT UP ちょいアゲ〜ハードまで!
リフトアップはオフの必須。まずはちょい上げ1インチ(25㎜)から始め、経験値を積んだら4、5インチに挑戦していくケースが大半。デリカはリフトアップユーザーが多いため、専門店などで、いろんなレベルの最新情報がすぐ入手できるはず。乗り味の変化も注視しよう。
NORMAL あえて純正のままで!
最低地上高(185㎜)がライバル他車よりも平均20㎜以上高いなど、純正ですでにリフトアップ感があることもあり、あえて車高は純正のままというケースがじつは多かったりもする。純正のままでのタイヤ&ホイール交換するだけで、意外なくらい様になるのがデリカだ。
LOW DOWN ちょいサゲ〜ガツンまで!
まずはローダウンから! と、一般的なミニバンなどでは半ば当たり前となっているローダウンは、デリカのキャラもあってかじつはそれほど多くないが、逆に目立つため狙い目かもしれない。アーバン系の新エアログレードとなる「アーバンギア」の登場もあり、今後増えそうな予感。
①サスペンション 構造は一般的なカタチ!
リフト量により専用キットが必要
サスペンションの形式はフロント/ストラット、リア/マルチリンクという、ライバルではE52エルグランドと同じ組み合わせ。リフトアップ、ローダウンともにダンパーやスプリング交換が基本となるが、程度により手を付ける範囲が違う。1インチ(約25㎜)くらいのリフトアップであれば、純正交換のみでの対策となるが、見た目優先は禁物。直進安定性やタイヤ偏摩耗にも注意したチューンを行いたいところ。目的予算にあわせたいろいろなプランがある。
リフトアップだけでなく、ブリッツのようなローダウン車高調もリリースされている。商品についての紹介は163ページをご覧あれ。
ハードリフトには!?
ダンパーやコイルだけでは上げきらない部分は、ボディとアクスルの間に噛ませて車高を上げる専用ブラケットを利用する。
②タイヤ&ホイール P.C.D.114.3/5ホール!
人気は、タイヤもイバれる16インチ!
デリカ純正は16、または18インチで、インチキープからアップまで、お好みのスタイルで楽しめる環境が揃っているが、純正18インチユーザーがわざわざダウンする場合もあるなど、傾向としては16インチ人気が高いようだ。断然人気はゴツ系のブロックタイヤとあわせるカスタム。オバフェン併用を前提に太いタイヤを履かせるケースも多い。ホイールはもちろん、タイヤの選択肢も多い。
目安サイズ一覧 人気は16インチ!
16inch
225/70 16×7.0J+40
235/70 16×7.0J+40
17inch
225/65 17×7.0J+40〜+45、17×7.5J+40〜+45
18inch
225/55 18×7.5J+45
③エクステリア 人気は断然パイプ系!
オフ系パーツが豊富に揃っている!
サスやタイヤ、ホイールの攻略と同時進行で注目して欲しいボディまわり。スポイラー的なエアロはほとんどないが、ボディをグルッとアレンジできるパイプ系パーツや補助ランプ系、ボディをファットにするフェンダーなど多彩に揃う。迷った場合は、別項の3種の神器から始めてみては!? ラダーやルーフラックといった、それ系パーツが似合うのもデリカの特権。
【オススメ! 3種の神器】
パイプ系
ランプもオプションで装着しちゃおう!
オバフェン
出幅や形状を注視しよう!
マッドガード
黒、それとも赤!?
スタイルワゴン2020年7月号より
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