新型フィットの乗り味、使い勝手
実際乗って分かった魅力はコレだHONDA/FIT
ホンダ/フィット 型式 NA=GR1/2/5/7 HYBRID=GR3/4/6/8
スタイリングの雰囲気を大幅に変更した4代目フィットは、走りのテイストも激変している。
運転席に乗り込んでみて最初に驚かされるのが視界の良さだ。フロントガラスを前方に配置し、ピラーを細くしたことで前方や斜め前がとてもよく見える。
さらにインパネも低い位置にあり、水平基調のデザインを採用しているため、車両感覚が掴みやすく運転がしやすい。
前席はシートクッションが厚く、サイズも大きいので、包み込むようにホールドしてくれる。この座り心地の良さは、数年前のアコードに匹敵するほどだ。後席も足元や頭上に余裕があり、クラストップの居住性を実現している。
1.3Lのガソリン車でも意外なほどキビキビと走るが、走りが上質なのはハイブリッド車。ハイブリッド車は、高速巡航時以外はエンジンで発電した電力でモーターを回して走るタイプになったため、先代よりも加速が滑らかになり、力強さも増した。
ハイブリッド車の方が静粛性は高いが、アクセル開度に応じてエンジン回転数も高まるので、加速中はハイブリッド車でも透過音は大きい。
ハンドリングは先代よりも軽快感を抑えることで、乗り心地にも落ち着きが増している。
SUVスタイルのクロスターは、ボディの動きが少し大きくなり、突き上げ感も強くなる。電動パーキングブレーキや渋滞追従機能付きのアダプティブクルーズコントロールも付いているから、長時間運転していても疲れにくいのは魅力だ。
フレーム含め、すべてを見直したシート。骨盤から腰椎までを支える、樹脂製マットによる“面支持”構造を採用。ホールド性と座り心地が向上した。
e:HEV CROSSTAR
e:HEV LUXE