その存在感、圧倒的。A型だって全然現役!!
スバル専門店として多くのユーザーをサポートしてきたKITサービス。
ラリーやダートラを中心としたモータースポーツ活動にも積極的。
その他、車種専用パーツのラインアップも豊富だ。
そんな中、人気車種のレヴォーグは、意外にもデモカーを作っていなかった。
「作ろう作ろうと思ってたんですけど、なかなか機会がなくて。次期モデルも発表になっちゃったし、なんかいまさらって思ってたんですけどね(笑)。ただ、ちょうどA型が手に入ったのでじゃあ、やってみようかなと。ただ普通に作っても、もう後発になってしまうし、そこは何か目立つ手段をって考えてたときに、プリウスの錆びラッピングで有名なカーラップさんとお話擦る機会があって。そこからはとんとん拍子に話が進んで、イッキにこうなっちゃいました」とKITサービスの小関代表。
こうして仕上がったのが、KITサービスのオリジナルブランド「アマロック」のキャラクターを大胆にデザインし、錆び、凹みなどをリアルに描いたフルラッピングレヴォーグだ。
「サービスエリアとかでクルマを停めていると、みんなスマホでパシャパシャしていきますよ(笑)。で、ほとんどの人が遠慮がちにボディを触っていきます。それぐらい本物っぽく仕上がっているんです」。
どうしてもこのラッピングに目がいきがちだが、各部には小関代表のこだわりが存分に注ぎこまれている。「この1.6Lエンジンって凄くやりがいがあります。いい意味でトゲがある感じで素材としておもしろい。通勤でも使ってますし、各地のイベントにも行ってるので、嫌なところを補正するようなイメージで手を加えていきました。とはいえカリカリにはせず、あくまでもストリートを快適にという仕様です。足はオリジナルの車高調もあるのですが、あえて純正形状でいこうかと思って、評判の良いネオチューンを使ってセッティングしました。試行錯誤しながら、だいぶ理想に近いモノになってきましたね」。
また、レヴォーグのカスタムでは希有なインチダウンというのもぜひ参考にしたい部分。クラシカルな雰囲気も併せ持つワークのTグラビックⅡに、いま話題になっているダンロップ製オールシーズンタイヤをマッチアップ。この足元の個性がラッピングともバッチリ合っていて、その存在感をさらに高めている。
まったくをもってして「いまさら感」は無し。
むしろまだまだ現役であり主役。
その可能性を具現化したような1台で、レヴォーグカスタムの楽しさをKITサービスがあらためて提案してくれた。
レヴォーグのデモカーでいまさら感……!?だけど、このラッピングなら十二分に目立てると思って!
KITサービス 小関高幸さん
海外ラリーやダートトライアルで実績のあるKITサービス小関さん。
「この仕様ならしっかりアピールできる」と。スバル車のことならなんでもOKの頼れるチューナーだ。
誰もが120%!!触って確認してしまうほどリアルなダメージデザインのラッピング
ラッピングのデザインは基本的にはカラップにお任せ。
「自分でもどんな仕様になるかすごく楽しみでドキドキしていました」と小関代表。
すべてのダメージ部分は計算してデザインされているため、このリアル感が生まれている。
話題のオールシーズンタイヤそして、あえてのインチダウン!!
ここ数年で話題になることも多いオールシーズンタイヤ。
急な雪でも安心してドライブできるサマータイヤとして徐々に浸透している。
特にAWDであるスバル車にとっては非常に相性が良い。
そんなダンロップ・MAXX AS1と組み合わせたのがワークのティーグラビックⅡ。
あえての16インチでタイヤの厚みも確保。個性的な足元を作り出している。
通勤快速車であり、イベントなどへ行くためのロングドライブもあるので、やはりシートにはこだわる。
ブリッドの人気モデル「ストリームス」に交換。
ボンネットに大胆に描かれたオリジナルブランド「アマロック」のトレードマーク。
ここも絶妙にダメージを受けたデザインになっていて妙にリアルだ。
左右出しのシングル砲弾出しデザインのマフラーは柿本レーシング。
チタンテールがレーシーな雰囲気を増幅させている。
Specifications
■ベース車両:レヴォーグ/平成28年式/ VM4 / A 型/ 1.6GT EyeSight
■ボディラッピング:カラップ
■ホイール:ワーク・クラッグ ティーグラビックⅡ(16×7J+38)
■タイヤ:ダンロップ・オールシーズンMAXX AS1(205/60R16)
■フロントシート:ブリッド・ストリームスグラデーション
■エンジン系:スロットル&アース系=KITサービス、ECU=オートプロデュースボス・LAP-ECU、エキマニ=サイバーアール、マフラー= 柿本、耐熱インシュレーター=DEIなど
■サスペンション:車高調=クスコツーリングA+サスペンションプラスUC-02ダウンサス、ショック=サンコーワークス・ネオチューン仕様
■その他:3Dサイレントマット=KITサービス
“1.6Lの弱点を補うライトチューン”
「1.6Lエンジンは、いい意味でトゲがある感じ。ウィークポイントを補うことで、すごく快適に走れます。そんなメニューをこのデモカーには施しました」
と小関さん。
ECUはオートプロデュースボスのLAP・ECU。
サイバーアールのエキマニやDEI・耐熱インシュレーターなど、手数は少なめに効果の高い部分をおさえている。
KITオリジナルのスロットル(試作品)やスロットルアースでスポーティなアクセルワークも実現。
レヴォーグの走りがもっと楽しくなるおすすめメニューだ。
サイバーアールのエキマニ導入で抜けの良さはもちろん、嫌なこもり音も減少。
バタフライ径を拡大することで吸入量をアップ。
パワーアップやトルクアップを感じることができるチューンドパーツ。
レヴォーグ用は現在未設定で、装着しているのはプロトタイプ。
VABやBRZ、レガシィ各モデル、なんとSVX 用もある! その他設定車多数。
スロットルと合わせて装着したい「スロットルアース」。
電導性に優れた特殊低抵抗ワイヤーを採用しアクセルに対してリニアな反応
を得ることができる。
オリジナル車高調もあるが、ユーザー趣向も視野に入れて今回はノーマル形状でのセッティング。
ダンパーはクスコ・ツーリングAにチューニングオイルを注入するネオチューンを施工。
そこにサスペンションプラスのダウンサスをセットアップ。
乗りやすさとスポーティな楽しさを両立したフィーリングに仕上げている。
本当に錆びているかのような質感。細かいディテールまで徹底的にこだわる
ルーフは錆びというよりは塗装が少しはげてきているようなイメージ。
ここから徐々に錆びていくのか? と思わせる。
実際に錆び始める部分から徐々にと、描かれている。
リアルだとどれくらい放置すればこうなるのか?
実際にクルマ全体に水をかけ、どう流れるかを計算してデザインを施している。
だからリアルなのだ。
ただ錆びを表現するだけでなく、ひび割れ部分もかなりリアル。
錆びの端っこを思わずペロンとしたくなるほど。
よーく見ると、錆びるチョット前(!?)の水ぶくれみたいなものもある。
実車でぜひ見て欲しいポイントだ。
フェンダー部分ってこうやって錆びていくんだろうなって思わせるリアル感。
誰だって思わず触りたくなってしまう。
A 型に良く効く!!“3Dサイレントマット”
■リア&リアゲートセット 2 万5000円
A型のラゲッジルームはなぜか(!?)、部分的に鉄剥き出しになている。
専用設計のKITサービスオリジナルの3Dサイレントマットで、静粛性をアップできる。
ラバー層とフェルト層の2重構造でロードノイズを低減。
室内へのこもり音をカットするので、ドライバーはもちろん同乗する家族や彼女にも喜ばれるハズ。
リアラゲッジ部3 枚とリアゲート内張り用のセットがお買い得。
写真のようにしっかりと厚みのある2 重構造の3Dサイレントマット。
取り付けは基本的に敷くだけなのでとっても簡単。
■リアシート用 1万2000 円
リアシートの下側にセットするタイプもラインアップ。
ロードノイズの軽減効果が非常に高い部分なのでラゲッジと一緒に装備したい。
ケーアイティーサービス
スバル車を知り尽くしている名門プロショップであるKIT。
ダートラの競技車両から一般的なメンテ、そしてカスタムまで、豊富な知識で様々な疑問に対応してくれる。
群馬県太田市上小林町128-2
☎ 0276-26-0381
http://www.kit-service.com
問:ケーアイティーサービスカンパニー
☎ 0276-26-0381 http://www.kit-service.com
SUBARU Style Vol.5 (2019.12.27発売)より
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