経済的で災害にも強い電気自動車
ガソリン車とは違う次世代の走り
近年、EV車が注目を集めているのはご存じだろうか?
通常のクルマは、ガソリンをエンジンで燃焼させて動かすのだが、最近話題のEV車(Electric Vehicle“エレクトリック・ビークル”)は電動モーターを搭載してクルマを動かす、いわば電気自動車というやつだ。
このEV車が、なぜ注目されているかというと、ガソリンエンジンのクルマに比べて「排気ガスを出さないから地球環境にやさしい」や「経済的」、「静粛性に優れている」というところ。
また災害時などに、ガソリンスタンドに並ぶことなく、自宅でも充電できるという点も魅力のひとつ。最近は、この電気自動車に対するインフラが整備されてきて、充電可能な設備を整えている施設も徐々に増えている。
普通充電だと、何時間と結構時間は掛かってしまうが、急速充電にすればドライブの休憩に充電しながら走行することもできるのだ。
昨年のモーターショーにおいても、マツダ・MX-30やホンダeなどEV車のコンセプトモデルが発表され、国産・輸入の各メーカーから登場が期待されている。
ハイブリッドとモーターを併用する、PHV(プラグインハイブリッド)車もあるが、ここでは現在日本で買うことのできるEV車9台と、予約プログラムが開始された1台を紹介しよう。
これからのカーライフに向けて、電気自動車も検討してみてはいかが?
日産・リーフ
2010年に登場し、現行は二代目となる5ドアハッチバックの日産リーフ。運転支援技術のプロパイロットや、プロパイロットパーキングも備わるなど優れた先進技術を搭載することで、安全性や快適性の高さも魅力的な一台。カスタマイズモデルのNISMOや2020年1月にオーテックも追加されている。
【SPECIFICATION】
バッテリー容量 40kWh/62kWh
航続距離 322km/458km(WLTCモード)
価格 332万6400円〜418万9900円
三菱・iMiEV(アイミーブ)
2009年に軽自動車i(アイ)をベースに発売されたiMiEV(アイミーブ)。2018年の改良では、軽自動車から登録車に変更となり、「X」グレードのみの設定となっている。扱いやすいコンパクトさと、力強い走りが魅力。お得な料金で充電できる三菱電動車両サポートなども用意されている。
【SPECIFICATION】
バッテリー容量 16kWh
航続距離 164km(JC08モード)
価格 300万3000円
メルセデス・ベンツ EQC
2019年に発売開始したメルセデス初となるEVモデルのEQC。人気のSUVパッケージに、大容量の80kWh電池を搭載し航続距離は400km(WLTC)。前後の高出力モーターによる最高出力が408psに最大トルク765Nmとハイパワーなモデル。「ハイ、メルセデス」で操作できるインフォテイメントシステムMBUXも採用するなど、使い勝手に優れた高い商品力も魅力だ。
【SPECIFICATION】
バッテリー容量 80kWh
航続距離 400km(WLTCモード)
価格 1080万円
ジャガー・I-PACE
ジャガー初となるEV車は2018年に登場。EV専用プラットフォームに、クーペSUVの流麗フォルムが特長的で、車内は居住性や積載性に優れるゆとりの空間。装備の異なる3グレードを揃え、エアサスペンション仕様も設定している。
【SPECIFICATION】
バッテリー容量 90kWh
航続距離 438km(WLTCモード)
価格 976万円〜1183万円
BMW・i3
2014年から発売されるBMWの「i3」。2019年2月には、従来モデルに比べて約30%拡大した新型バッテリーを搭載。通常の航続距離は360km(WLTC)となっているが、ガソリンで発電できるレンジエクステンダー装備車であれば、航続距離がなんと466km(WLTC)となる。コンパクトで運転もしやすく、スポーティな乗り味も美点。
【SPECIFICATION】
バッテリー容量 42kWh
航続距離 360km(WLTC)
価格 554万円〜603万円
フォルクスワーゲンe-Golf
フォルクスワーゲン・ゴルフを電気自動車化し、2017年の発表から現在は装備が充実している「プレミアム」のみ販売されているe-Golf。3つの走行モードを選択できるドライビングプロファイル機能を備え、エコ+モードであれば航続距離も伸びる。渋滞時追従システムや全車速追従機能付きACCなど、運転をサポートする機能も充実している。
【SPECIFICATION】
バッテリー容量 35.8kWh
航続距離 301km(JC08モード)
価格 544万8000円
テスラ・モデル3
テスラ・モデルS
テスラ・モデルX
EV専業メーカーとしてアメリカで誕生したテスラ。2019年に発売された最新のモデル3をはじめ、セダンタイプのモデルS、SUVタイプのモデルX、の3タイプが現在国内販売しており、内外装ともに未来感漂う個性的なデザインが特長的。オートパイロット機能などの先進装備や、ハイパフォーマンスな走行性能も優れている。また、クーペSUVルックのモデルYやスポーティなロードスターも発売を予定している。
【SPECIFICATION】
「モデル3」
バッテリー容量 55kWh〜75kWh
航続距離 409km〜560km(WLTP)
価格 511万円〜717万3000円
「モデルS」
バッテリー容量 75kWh〜100kWh
航続距離 593km〜610km(WLTP)
価格 1035万円〜1281万円
「モデルX」
バッテリー容量 75kWh〜100kWh
航続距離 487km〜507km(WLTP)
価格 1110万円〜1348万円
ポルシェ・タイカン
2019年11月に日本上陸したポルシェ初のEV車がタイカン。「4S」「ターボ」「ターボS」の3グレードを設定し、93.4kWhのバッテリーを搭載する「ターボS」は最高出力が761psに1050Nmとハイパワーだ。現在は予約プログラムの申し込みを受け付けており。価格は未定となっている。
【SPECIFICATION】
バッテリー容量 79.2kWh〜93.4kWh
航続距離 333km〜463km(WLTP)
価格未定
※上記は本国カタログ参考数値
[スタイルワゴン・ドレスアップナビ編集部]