鍛造削り出し製法でより複雑な意匠を。
デザインフォージドのFゼロ第3弾が完成
F-ZERO/FZ-3
エフゼロ/エフゼットスリー
鍛造ホイールと言えばかつては、コンマ数妙を削り出すことを目的とした、レースマシンやスポーツカーたちのための切り札。圧倒的に軽くて、厳しい環境下でもパフォーマンスを発揮できる剛性を備えた鍛造は、もちろん今でもスポーツカーに選ばれることが多い。
が、最近はその鍛造にもバリエーションが増えてきて、スポーツユース以外での注目度が高まっているのも事実。鍛造ゆえのキレ味感をデザインの一部として取り込んだ、いわゆるデザイン鍛造。アメ鍛に端を発した、サイズやカラーをカスタムできるオーダー鍛造。
つまり鍛造はもはやスポーツだけのモノではなく、ドレスアップ目的での装着も、正解だということ。
事実インポートカーのドレスアップでは、スマートな街乗り仕様やオフロード系などジャンルを問わず、高級志向を表現するひとつの手段として、鍛造ホイール装着が最先端トレンドとなっている。
2019年に誕生したブランド、Fゼロも、鍛造という製法だからこそ実現できるデザインにこだわる、デザイン鍛造の新勢力。すでに2作が発売されているが、いよいよ第3弾、FZ‐3が完成した。
一見はシンプルな5スポークだが、スポークの側面をななめに取ることで、独特のなめらかな質感を演出しているのが特徴。
スポーク中央には端から端まで伸びるスリットを刻み、足長感も表現した。
鍛造なのに、コストパフォーマンスも優秀。FZ‐3、要注目だ。
足長感を主張するセンタースリット
スポークの中心部分に、シャープなスリットが備わるのがFZ-3の特徴。このスリットを可能な限り長くデザインしたことで、足長感がより強められている。
スポーク先端がリム外周を突き抜けるような意匠で、大口径感も優秀。キレのある造形が鍛造的。
鍛造でありながら、スポーク側面をななめ形状としたことで、なめらかな印象に。立体感もあり。
センターパートを深く落とし込んだ、迫力あるコンケイブ形状を採用。オーナメントも高品位だ。
リム部にはFORGEDのロゴが。鍛造削り出し製法を採用しているためデザインの自由度は高い。
FORGEDの刻印の隣にはホイールネームの刻印も備わる。シンプルな分、絶妙なアクセントに。
リムはアンダーカット形状となるため、視覚的な奥行き感もしっかり。エアバルブも高級感満点。
【SPECIFICATION】
●SIZE:18×7.5〜8.0、19×8.0〜9.0、20×8.5〜9.5、21×9.0
●PRICE;6万円〜10万5000円
●COLOR:ダイヤモンドブラック、ブラッシュド
問:ウェッズ 03-5753-8201
https://www.weds.co.jp
スタイルワゴン2020年1月号より
[スタイルワゴン・ドレスアップナビ]