スーパーカー世代を経験した人であれば誰もが「リトラクタブル・ヘッドライト」に憧れたのではなかろうか?

ユダ会長 HCC95

男の子のハートをわしづかみにするギミックとしてもっとも愛されたアイコンだ。現在では生産されなくなってしまったリトラクタブル・ヘッドライト。

一時期は自転車にも採用されるほどの一大ムーブメントを起こし、当時は「スーパーカーライト」という言葉までもが世間に浸透していた。

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なぜ、リトラクタブル・ヘッドライトは生産されなくなったのか?

これには複数の理由が考えられるが、最終的に「対人事故の際に突起物として危険と判断された」ことが大きいのかもしれない。つまり安全性の問題だ。

もちろん、他にも重量やヘッドライトを開いたときの空気抵抗、部品点数が多いことによるコスト、光軸がズレるなど複数の問題が絡んでいるようだ。結果として、時代の流れとともに国内では2002年のマツダ・RX-7、2005年にシボレー・コルベットを最後に量産車の生産が終わってしまった。

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過去の産物にしておくにはもったいないギミック

スーパーカーブーム真っ只中の時代において「リトラクタブル・ヘッドライト(通称:リトラ)」と「ガルウィング」という2つのキーワードは、当時のクルマ好きの子どもたちにとってマストアイテムであった。

リトラクタブル・ヘッドライトについては、筆者は田舎出身ゆえ、父親にスーパーカーショーに連れて行ってもらうまではテレビでしか見たことのなかった。そのため、実際にヘッドライトが開くところを見たときは我を忘れるほどに興奮したものだ。

特に「ランボルギーニ・カウンタック」は、リトラクタブル・ヘッドライト&シザードア(カウンタックがシザードアということを知るのは、もう少し大人になってからなのだが)という両方のギミックを備えていたのだ。そのデザインはもちろんのこと、男の子のハートをわしづかみにする要素が満載であり、誰もが憧れる存在であったことはいうまでもない。

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スーパーカーブーム真っ只中に、サバンナRX-7(SA22C)が発売されたときには、本当に興奮した。

「ついに日本車でもスーパーカーが買える時代が来た!」

おそらく、多くの日本人がトヨタ2000GTは高嶺の花であることを認識していたのか、そう簡単に買えるクルマではないということはわかっていたのだろう。

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