台風15号、19号で被災された皆さんへお見舞い申し上げます。
特に、被害に遭われた方、大切にされてきたクルマが水没してしまった方の心中は察するに余りあります。
筆者自身、今回の台風関連の映像を見るたびに、過去に東日本大震災の直後、女川へボランティアへ行かせていただいた際、山の上に流され、横転したクルマを見て本当に心を痛めたことを思い出します。そして、胸がしめつけられる思いでいっぱいです。
一連の災害を通じて被災された方が、すぐに新車を購入できるならいざしらず、生活の足のために車齢が高い(年式の古い)クルマを仕方なく購入されるケースも少なくないと想像しています。そして、つい先日、消費税が10%となり、それと同時に自動車税の制度が変わりました。さまざまなことが重なったこともあり、ここでいちユーザーとしての思いの丈を記させてください。
■古いクルマへの重課税について、常に問題提起してきました
さて、古いクルマへの重課税を以前より問題視している筆者ではありますが、これは本当に不条理ではないかと感じています。第一に、同じものを長く使うと税金が高くなるということが直感的におかしいし、根拠とされている環境への影響についても客観的なデータの提示はどこからもない。周囲から贅沢な趣味だと思われているマニアでも、おそらく、クルマを維持するために湯水のごとくお金をかけられる方は少数派で、苦労をして維持なさっているケースの方が多いのではないでしょうか?これは、前述のように被災され、仕方なく車齢が高いクルマを買う方々の事情とあまり変わらないと思うのです。そういった皆さんが、古いがゆえの故障の修理や、この重課税の負担のなかで楽しみを見つけているのではないかとお察しします。
*筆者が管理する「13年超車の重課税反対」Facebookページ
https://www.facebook.com/groups/1444683832519843/
■古いクルマのオーナーが、税制面で冷遇されている今の日本
筆者自身、20世紀の国産車、しかも4リッターのクルマを所有しているだけで、年間8万円超の割増の税金が課せられています。初期費用と運用費用を抑えるために、あえて国産車のこなれた(部品調達に苦労しない)クルマをチョイスしたにも関わらず、毎年の重課税には辟易としているわけです。