ライドプーリング(相乗り)のアプリを提供するフランスの新興企業Zouzoucarは7日、ドイツのドレスデンにあるインターナショナルスクールの協力を得てパイロットプロジェクトを開始した。1月にはベルリンの学校ともパイロットプロジェクトを開始する予定。
今回の実証試験は、フォルクスワーゲン(VW)の新興企業支援プログラム「フューチャー・モビリティ・インキュベーター(FutureMobilityIncubator)」の一環として実施する。
Zouzoucarが提供するアプリは、家族や知り合いなどでグループをつくり、特定のグループ内で簡単に自動車の相乗りを希望したり、提供したりできるシステム。例えば、学校や習い事、誕生日会などでの子供の送迎の分担に活用することができる。グループ参加者を信頼関係のある人に限定できるため、安心して利用することができる。また、車の効率的な利用により、交通量や環境負荷の増加を回避することができる。
Zouzoucarはすでにフランスでサービスを提供しているが、今回のパイロットプロジェクトでは、英語とドイツ語の環境で実証試験を行う。
VWはドイツのドレスデンにある「ガラスの工場」と呼ばれる近代的な工場で、2017年8月から「フューチャー・モビリティ・インキュベーター」を実施している。プログラムに参加する新興企業に1社あたり1万5,000ユーロを資金支援するほか、プロジェクトマネジメントのサポートなどを実施している。Zouzoucarは同支援プログラムの第3ラウンドで選出された新興企業5社の1社で、2018年9月から同プログラムに参加している。
[提供元/FBC Business Consulting GmbH]